兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
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「翻弄」
「翻弄」
「翻弄」
 
NY株式市場は急反落。
主要3指数はいずれも3%超の大幅安となった。
国債利回りの低下やイールドスプレッドの縮小などを警戒。
貿易摩擦を巡る不安も再燃したとの解釈だ。
FRBの利上げ見通しに関する当局者発言や、英国のEU離脱案を巡りメイ政権が逆風に直面していること。
これらも見え始めた格好で悪材料視。
S&P500は1日として約2カ月ぶりの大幅な下落率。
小型株中心のラッセル2000は4.4%安と、約7年ぶりの大幅下落。
ダウ輸送株指数は4.4%安と2016年6月以来の大幅下落。
10年債利回りは2.91%台と9月半ば以来の水準に低下。
10年債と2年債の利回り格差は過去10年余りで最も小幅な水準に縮小。
2年債と3年債の利回りは5年債利回りを上回り、一部の年限で逆イールド(長短逆転)となった。
「過去50年のリセッションの前にはいずれも2年債利回りが10年債利回りを下回る現象がみられた。
市場では警戒感が強まった」との解釈だ。
一方で「ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は金融市場のリスクが高まる可能性を注視する。
一方、向こう1年程度の段階的な追加利上げが引き続き理にかなっている」と発言。
金利低下局面ながら利上げ警戒感も漂うというチグハグな動きだ。
18〜19日のFOMCでは利上げが実施されるとの見方。
2019年の利上げについては2回の利上げが実施される確率は10%を割り込んだ。
1カ月前の59%から低下。
ドル円は112円台後半。
円が安全資産としての側面から買われたとの解釈だ。
トランプ大統領の行動と発言に翻弄されているように見える。
しかし「実は金利と株価の綱引き。そして悪材料は欧州」という見方もある。
VIX(恐怖)指数は、20.66と上昇。
SKEW指数は一時117%水準でまだ落ち着いている。
 
 
寄り付き41円安で前引け155円安。
後場は下落幅を拡大し結局538円安。
7日続伸の上昇幅1067円の半分の下落幅となった。
「(1)7日続伸後の反動安、
(2)日米首脳会談後の安堵感と警戒感、
(3)12月月初の需給面での不安定さ、
(4)来週はメジャーSQ、
(5)ソフトバンク株購入資金作りの売り、
(6)ヘッジファンド勢の売り仕掛けと背景はたくさんある」との見方。
「通常なら何日かかけて行う調整を一日でやってしまった」という声も聞こえる。
結論は残念ながら8日ぶりの反落。
値上がり1215銘柄、値下がり1960銘柄。
新高値24銘柄、新安値22銘柄。
騰落レシオは118.26%まで低下。
「後場から大崩れしており、欧州勢の売りが想定される」という見方もある。
急落とはいえ22000円は下回らず。
25日線(21972円)も割り込まなかった。
「その意味ではスピード調整の一環」という声も聞こえる。
NT倍率は13.36倍。
25日線(21972円)からは0.3%のプラスかい離。
200日線(22311円)からは1.2%のマイナスかい離。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲8.232%(前日▲10.827%)。
買い方▲11.929%(前日▲10.072%)と再度売り方優勢。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲2.88%。
買い方▲17.25%。
空売り比率は46.0%と2日連続の40%超。
40%割れはたった1日だけだった。
11月30日時点の信用買い残は866億円減の2兆9105億円。
同信用売残は423億円増の7954億円。
日経HVは16.5。日経VIは18.89。
日経平均採用銘柄のPERは12.34倍でEPSは1785円。
シカゴ225先物終値は大証日中比460円安の21610円。
高値22635円、安値21575円。
また24ヶ月移動平均の21367円が視野に入ってきてしまった。
勝手雲の上限は21809円、下限は21730円。
12日に白くねじれているのが救いだ。
昨日頭を抑えられたボリンジャーのプラス2σは22568円。
プラス1σが22270円。
逆にマイナス1σが21674円、マイナス2σは21376円。
マイナス1σがサポートという格好だ。
気学では「目先のポイントを作る注意日」。
今夜のNY市場はパパブッシュ元大統領の追悼で休場。
それを控えて東京市場の自主独立が求められよう。
 
 
先週のケンミレのメルマガは、東証1部単純平均についての指摘。
「日経平均では2017年2月の高値で見ました。
しかし東証一部単純平均で見れば2015年6月の底値から見なければならないということ。
2016年6月の底値で、個人投資家目線で見てみると2分の1押しを割り込んだ」。
結論は「東証一部単純平均では2380円を抜けると一段高。
これが目先の上値抵抗ライン。
東証大型株指数では1520ポイントが上値抵抗ライン。
中型株指数では1990ポイントが上値抵抗ライン。
小型株指数では3233ポイントが上値抵抗ライン」。
因みに・・・。
昨日の東証一部単純平均は2355.04円。
今年の大発会は2946.13円だった。
 
結局はイベント後の逆回転。
11月6日の米中間選挙。
5日前の10月30日から投開票日まで日経平均は3.2%の上昇。
ところが中間選挙の5日後には1.5%の下落。
「材料出尽くし」となった。
ブレグジットの2016年6月。
英国国民投票までの5日で日経平均は5%超の上昇。
投票5日後は4%下落。
16年11月の米大統領選挙では1.5%の下落後トランプ政権誕生で2.9%上昇。
今回は直前5日で3.3%の上昇。
だから「目先は反動安」という解釈だ。
 
市場関係者岡本さんのメールに相場の摂理が。

アナリストは…
下がれば 海外ヘッジの換金と記載する。
買われると 海外投資家の買いと記載する。
上がれば 買戻しで売り組の買戻し
下がれば 利益確定売り
ああああ
 
証券マスコミは
上がると景気回復期待で上げている。
下がると景気後退懸念で下げている。
 
12月は 毎年 餅つき相場です。
方程式通り行かないのが12月。
もう慣れています。
「下がれば上がり上がれば下がります」。
 
NYダウは799ドル安の25027ドル。
NASDAQは283ポイント安の7158ポイント。
S&P500は90ポイント安の2700ポイント。
ダウ輸送株指数は476ポイント安の10374ポイント。
SOX指数は4.98%下落。
3市場の売買高は90億株と拡大。
CME円建ては大証比460円安の21610円。
ドル建ては大証比460ポイント安の21610ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比390円安の21680円。
ドル円は112.77円。
10年国債利回りは2.915%。
 
 
 
《兜町ポエム》
 
「マーケットのトナカイ」
 
まっかな買い物の株式市場
いつもみんなのお願いだらけ
でもその年のクリスマスの日
市場のみんなは言いました
NYダウを越えるには
アベノミクスが役に立つのさ
いつも泣いてた投資家さんは
今度こそはと喜びました
 
◇━━━ カタリスト━━━◇
 
ETS(1789)・・・動兆
 
 
ETS(1789)に注目する。
同社は1922年創業の電気工事専門会社の山加電業から昨年「ETSホールディングス」に社名変更。
送電線、内線工事が中核。
独自技術であるスカイランスやタワーリフター工法を武器に調査設計から施工に至る一貫性のある工事に対応。
鉄塔かさ上げ問題への対応などでの受注獲得。
再生可能エネルギー事業や高圧変電所事業分野では特別高圧、急傾斜地などの高難度の工事。
再生可能エネルギーでの発電所工事実績は17発電所で合計61.0Mwに達している。
エネルギー価値創造のシステムインテグレータだ。
新たな展開としては産業・商業施設向け省エネ対策の大規模の政府補助金対象事業がある。
受注は拡大基調。
開発途上国に対して広く電気工事事業を行い産業振興を進めているのも特色。
業績は復調。


(兜町カタリスト櫻井)

 
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