堅調展開か。
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堅調展開か。 |
世界的に経済活動再開への期待が高まる中、ウイルス治療薬に関するニュースに米国株が強い反応を示したことなども追い風となり、序盤から中盤にかけては戻りを強める展開。
日経平均は2万500円台を回復した後も買いが続き、マザーズ指数は年初来高値を更新した。ただ、トランプ米大統領が中国批判を繰り広げるなど警戒材料も出てきたことから、強い動きが見られる中でも上値は抑えられた。後半にかけてはアジア株安を嫌気して調整色を強めた。
週間では上昇した。日経平均は週間では約350円の上昇となり、週足では陽線を形成した。
さて、来週は概ね堅調か。
25日の米国市場は休場で週初はやや手掛かり難となるが、今週、関西の3府県が緊急事態解除となったことから、基本的には経済活動再開期待が相場の下支えになると考える。
25日には残る地域の判断も出てくる予定で、ここで全面解除となれば、ご祝儀的な上昇も期待できる。決算発表もまだいくつか残っており、引き続き個別物色は活況が見込まれる。米中関係悪化が懸念材料ではあるが、米国でも経済活動が再開し始めており、強弱材料が入り交じることで、過度な警戒は高まらないと予想する。
来週はやや手掛かり材料難となる可能性がある。東証マザーズ指数は一時、昨年5月以来の高値水準に上昇しており、小型株を中心とする個別材料株物色が続きそうだ。来週の日経平均株価の予想レンジは1万9800〜2万700円。上値に関しても2万1000円までがあってもせいぜいではないだろうか。
■テクニカル・ポイント(22日現在)
22150.72 均衡表雲上限(週足)
21963.07 ボリンジャー:+2σ(13週)
21663.70 200日移動平均線
21529.88 26週移動平均線
21278.32 均衡表雲下限(週足)
21189.39 ボリンジャー:+3σ(25日)
20759.01 ボリンジャー:+2σ(25日)
20672.61 ボリンジャー:+1σ(13週)
20388.16 ★日経平均株価22日終値
20370.82 75日移動平均線
20356.71 6日移動平均線
20328.63 ボリンジャー:+1σ(25日)
20283.90 均衡表転換線(日足)
20237.07 均衡表基準線(週足)
20193.69 新値三本足陰転値
20176.78 均衡表雲上限(日足)
19898.25 25日移動平均線
19796.58 均衡表基準線(日足)
19467.87 ボリンジャー:-1σ(25日)
19382.16 13週移動平均線
ローソク足は陰線を引いて終値は5日線を下回ったが、5日線や25日線は上向きを継続した。一目均衡表で3役好転後の強気形状を維持したほか、ボリンジャーバンド(25日ベース)で終値が+1σ上をキープしたため、本日の下落は上昇トレンド中の調整局面と位置付けられよう。目先は5日線上復帰が上値追い再開のポイントとなる。
下値めどでは、直近のマド埋めとなる18日高値(2万197円59銭)や一目均衡表の雲上限(6月2日まで2万176円18銭)が意識され、これらの水準を下回ると2万円付近の足踏み局面が長期化する可能性が増す点に留意したい。