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NYダウ83ドル高、米中関係改善を期待
【市況】NYダウ83ドル高、米中関係改善を期待
 
13日のNYダウ工業株30種平均は反発した。前週末比83ドル28セント高の2万8907ドル05セントで終えた。
 
米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは11日、米中両国が新たな包括経済対話の枠組みを設置することで合意し、15日に予定する貿易協議「第1段階の合意」の署名に合わせて発表すると伝えた。また、複数の米メディアがこの日、米政府が近く公表する半期為替報告で、中国を対象とした「為替操作国」の認定を取り消したと報道。市場では両国の貿易摩擦が和らぐとの期待が強まり、ハイテク株を中心に幅広い銘柄に買いが入った。
 
14日のJPモルガン・チェースなど米金融大手3社とデルタ航空を皮切りに発表が本格化する米企業決算も市場の注目材料。調査会社リフィニティブによると、S&P500種株価指数を構成する主要500社の2019年10〜12月期の純利益は前年同期比0.6%減と、2四半期連続の減益が見込まれている。
 
今週から始まる四半期決算を前に好業績が見込まれる銘柄を買う動きも強まった。スマートフォンのアップルとソフトウエアのマイクロソフトが上場来高値を更新。動画配信のネットフリックスと半導体のエヌビディアも大幅高。アナリストが目標株価を大幅に引き上げた電気自動車(EV)のテスラも10%上げた。
 
一方、医療保険のユナイテッドヘルス・グループが3%強下げ、1銘柄でダウ平均を63ドル押し下げた。大統領選に向けて全米で最初に党員集会が開かれるアイオワ州の世論調査で、国民皆保険の導入を唱えるサンダース上院議員が支持率トップとなり、嫌気した売りが出た。医療保険株は軒並み下げた。
 
セクター別では、テクノロジー・ハード・機器や素材が上昇する一方でヘルスケア機器・サービスや電気通信サービスが軟調。
 
 
ナスダック総合株価指数は前週末比95.071ポイント高の9273.932、S&P500種株価指数は22.78ポイント高の3288.13で終えた。両指数とも過去最高値を更新した。
 
 
NYダウ工業株30種(ドル)
28,907.05+83.28
S&P500種
3,288.13+22.78
ナスダック
9,273.932+95.071
NY金(ドル/トロイオンス)
1,560.10+5.80
NY原油(ドル/バレル)
58.09−0.95
円・ドル
109.92 - 109.93+0.36


 

【シカゴ日本株先物概況】


10日のシカゴ日経平均先物は5営業日ぶりに反落した。
3月物は前日比70円安の2万3675円で引け、10日の大取終値を125円下回った。
米株の反落を背景に、前日の市場で2週間ぶりの高値で引けた反動から利益確定の売りが強まった。
10日発表の12月の米雇用統計を受け景気先行きに慎重な見方も広がった。非農業部門雇用者数が市場予想ほど伸びず、平均時給の伸びは前月から低下した。
 
この日の3月物安値は2万3640円、高値は2万3875円。
 
シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
23940 ( +140 )
シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
23955 ( +155 )
( )は大阪取引所終値比



【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7617.60(+29.75)
13日のFTSE100種総合株価指数は反発した。前週末の終値に比べ29.75ポイント高の7617.60で引けた。構成銘柄の7割近くが上昇した。
イラン情勢の緊張緩和、米中貿易協議の「第1段階」合意署名への期待感などを背景に、投資家のリスク回避姿勢が後退した。イングランド銀行の利下げ観測が強まったことも相場を後押しした。指数への寄与度が大きい鉱業株が買われ、相場を押し上げた。
 
個別銘柄では、ロシアの鉄鋼大手エブラズは、5.5%高と上げが目立った。石油株は下げに転じる局面もあったが、結局は上昇して引けた。英中銀による追加利下げ観測を背景に住宅建設株も買われた。産銅大手アントファガスタ(2.7%高)など資源株が締まった。
外国為替市場でポンドが下落したことを受けて、ポンド安の恩恵を受けやすい多国籍企業の医薬品株やたばこ株、食品・日用品のユニリーバなども上昇した。航空・防衛のBAEシステムズは、アナリストが投資判断と目標株価を同時に引き上げたことを受けて3.6%高と買われた。
 
半面、保険株は軒並み下落した。昨年12月中旬以降、売り買いが交錯している総合ヘルスケアのNMCヘルスは大幅下落し、7%近く下げた。
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 13451.52(-31.79)
13日のドイツ株式指数(DAX)は続落した。終値は前週末と比べて31.79ポイント安の13451.52だった。午前に一時13500台まで上昇し、過去最高値に迫る場面もあったが、そのあとは売りに押された。
 
個別では、タイヤのコンチネンタルを筆頭に自動車関連株に売りが出た。航空のルフトハンザは続落した。
一方でオンライン決済サービスのワイヤーカードは買われた。アナリストが目標株価を引き上げた半導体のインフィニオンテクノロジーズも上げた。電力株は続伸した。
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 6036.14(-0.97)
 
 
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