方向感の出づらい展開か。
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方向感の出づらい展開か。 |
日経平均は大幅安スタートからいったん戻したものの、後場売り直されて3桁下落。
新型肺炎の被害拡大への警戒が拭い切れない中、市場の空白が嫌われた格好。
ただ、終日25日線(23599円、10日時点、以下同じ)を上回り、ローソク足では陽線を形成するなど、そこまで弱い動きではなかった。切り上がってきた5日線(2万3558円)が25日線に接近しており、ゴールデンクロス形成もイメージできる。
休場明けの12日は、海外市場の影響を大きく受けることになると思われる。米国で11日に予定されているパウエルFRB議長の議会証言が注目イベント。
12日の東京株式市場は、方向感の出づらい展開か。
20年3月期の業績予想で下方修正を行う企業が多くみられるなか、積極的に手掛けづらい状況が続きそうだ。また、新型肺炎の流行で中国での事業再開が遅れ、サプライチェーンへの影響も警戒され、模様眺めムードが強まる場面も想定される。
市場では「世界規模の分散投資のなかで、地域別の比率を一定とするため、資産を再分配する動きから、日本株にも買いが入っているもようで、米国株式の動きに左右される展開が続きそう」との声も聞かれた。
■テクニカル・ポイント(10日現在)
24912.40 ボリンジャー:+2σ(26週)
24679.13 ボリンジャー:+3σ(25日)
24552.54 ボリンジャー:+3σ(13週)
24319.14 ボリンジャー:+2σ(25日)
24253.83 ボリンジャー:+2σ(13週)
23959.15 ボリンジャー:+1σ(25日)
23955.12 ボリンジャー:+1σ(13週)
23882.01 ボリンジャー:+1σ(26週)
23709.65 均衡表雲上限(日足)
23685.98 ★日経平均株価10日終値
23656.42 13週移動平均線
23599.17 25日移動平均線
23460.61 6日移動平均線
23445.94 均衡表転換線(週足)
23445.94 均衡表基準線(日足)
23429.84 75日移動平均線
23385.65 均衡表転換線(日足)
23357.71 ボリンジャー:-1σ(13週)
23258.02 均衡表雲下限(日足)
23239.18 ボリンジャー:-1σ(25日)
23059.00 ボリンジャー:-2σ(13週)
22971.94 新値三本足陰転値
ローソク足は上ヒゲを伴い胴体の短い陽線を引いて上値での売り圧力を窺わせたが、ザラ場安値は上向きに転じた25日線上をキープし、下値での買い需要を確認した格好。
一目均衡表では、終値が再び雲中に突入したほか、転換線と基準線は横ばいを続け、目先のもみ合い延長を示唆している。
ボリンジャーバンドでは、株価は中心線を割らずに推移。-2σから+2σまでの各線がほぼ水平で、こちらも目先の横ばい相場の継続を示唆している。