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続落 世界で感染急拡大、リスクオフが継続
東京株式(前引け)=続落 世界で感染急拡大、リスクオフが継続
19日午前の日経平均株価は続落し、前日比161円21銭安の2万5566円93銭で終えた。
前日のNYダウなど主要株指数が引けにかけ下げが加速した流れを受けて、前日に続きリスク回避の売りが優勢となった。
新型コロナウイルスの感染者数拡大が再び顕著となっていることで、これによる経済への影響を警戒する売りが景気敏感株などにかさんでいる。
 
外国為替市場で1ドル=103円台後半の推移と円高が進んでいることや、アジア株市場が総じて安いことも重荷となった。高値警戒感を受けた利益確定売りも引き続き出やすく、日経平均の下げ幅は200円に迫る場面があった。
 
東京都で新たに確認された新型コロナの感染者数は18日に過去最多を更新し、全国では初めて2000人を突破した。死者数が急増する米国では外出や店舗営業を制限する動きが相次いでおり、経済活動の制限が世界景気を下押しするとの見方から投資家のリスク許容度が低下した。
 
世界的な金融緩和や経済対策への期待もあり、下値では押し目買いも入りやすかった。市場では「欧米と比べると日本は新型コロナの感染をまだ抑えられている印象で、景気も相対的には強いのではないか」との見方もある。
 
東証1部の売買代金が減少傾向にあり、海外投資家の動きが鈍りつつあることを印象付けている。極端に前向きだった投資家心理は冷え込み始めており、市場関係者からは「株式相場は過熱感を冷ますスピード調整局面に入った」との声が上がっていた。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続落した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆758億円、売買高は5億5452万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1393と、全体の6割を超えた。値上がりは691、変わらずは89銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)は鉄鋼、空運業、非鉄金属の下落が目立ち、繊維製品、その他製品、金属製品などが上昇した。
 
個別銘柄では、トヨタが甘く、三菱自やマツダが大幅安となったほか、日本製鉄、JFEが安く、三井金や住友鉱も軟調となった。JAL、ANAが値を下げ、JR東海もさえない。ソフトバンクG、ファーストリテ、日本電産、東エレクは下押し、ソニー、村田製も弱含んだ。
 
半面、日経平均の構成銘柄への採用が決まったシャープが大幅高。東レが高く、LIXILGは堅調。任天堂が値を上げ、NTT、ソフトバンク、サイバーやZHD、エムスリーなども高い。
 
 
東証2部株価指数は前日比7.57ポイント高の6375.02ポイントと4日続伸した。
出来高8337万株。値上がり銘柄数は148、値下がり銘柄数は207となった。
 
個別では、省電舎ホールディングス<1711>がストップ高。情報企画、野村マイクロ・サイエンスなど3銘柄は年初来高値を更新。川本産業、新内外綿、日本伸銅、神島化学工業、田岡化学工業が買われた。
 
 一方、太平製作所、東京ソワールが年初来安値を更新。ワシントンホテル、浜井産業、ロブテックス、アートスパークホールディングス、カワセコンピュータサプライが売られた。
 
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