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小幅続伸、朝安後持ち直すも上値重い
東京株式(前引け)=小幅続伸、朝安後持ち直すも上値重い

13日午前の日経平均株価は小幅に続伸し、午前終値は前週末比14円48銭(0.04%)高の3万8243円59銭だった。
 
きょう前場は方向感の定まりにくい展開で、日経平均株価は前週末終値をはさみ右往左往する地合いに。一時フシ目の3万8000円台を下回る場面もあったが、その後は持ち直し、前引けは小幅ながらプラス圏で着地している。
ただ、上値は重い。前週末の欧州株市場が全面高に買われ、米国株市場でもNYダウが8日続伸と上値追いを続けているが、日本株は機関投資家とみられる持ち高調整の売りに押され、これに追随する動きとはなっていない。
 
13日午前の国内債券市場で長期金利は一時、0.935%まで上昇(価格は下落)した。日銀は同日通知した定例の国債買い入れオペ(公開市場操作)で、長期債の購入予定額を減らした。国内債券市場での金利の上昇に歩調を合わせて日経平均も下げ幅を260円近くまで拡大する場面があった。
日銀が政策正常化を早めるとの思惑が強まり、金利上昇が業績拡大につながりやすい三菱UFJや三井住友FGなど銀行株が上昇した。半面、金利上昇が債務の返済負担増につながりやすいとみられる三井不や菱地所など不動産株は下落した。
 
日経平均はマイナス圏で推移する時間帯が長かったが、前引けにかけては上げに転じた。前週末の米株式市場で半導体関連銘柄で構成する米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は上昇しており、東京市場ではアドテストなど一部の半導体関連株に買いが入った。大引け後に決算発表を控えるソフトバンクグループ(SBG)も上昇し、指数を下支えした。
 

東証株価指数(TOPIX)は反落した。前引けは0.18ポイント(0.01%)安の2728.03だった。JPXプライム150指数は続伸し、0.73ポイント(0.06%)高の1189.21で前場を終えた。  

前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で2兆3774億円、売買高は10億1361万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は755。値下がりは844、横ばいは47だった。  

業種別では、その他製品、精密機器、銀行業、空運業、情報・通信業などが上昇した一方、不動産業、建設業、電気・ガス業、鉱業、食料品などが下落した。  

個別では、KDDIや資生堂は上げた。ミネベアミツミは今期業績予想の好調が伝わったことで買い優勢となった。しずおかフィナンシャルグループは、自社株消却などが材料視されて買われたほか、オリンパスも今期大幅増益見通しがポジティブ視されて上昇し年初来高値を更新。このほか、日本ハム、デンカ、村田製作所、ソフトバンクグループ、AGCが買われた。  

 一方、先週末に決算を発表した東京エレクトロンは、今期増益見通しも、市場の期待値には届かないとの見方が強かったことから売り買いが交錯し、前引けは小幅マイナスで終えた。このほか、トヨタ、コムシスHD、三井不、クボタ、オークマ、セコムも決算内容が嫌気されて売られた。 
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