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「科学者と職人」
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NY株式市場で主要3指数はそろって4日続伸。
株高、債券高、商品高と世界的金利低下傾向を好感した格好での上昇となった。
S&P500は過去最高値更新。
6月の上昇率は7%だ。
FRBの利下げ観測や来週のG20首脳会議に合わせて行われる米中通商協議への期待感継続という解釈。
アップルは0.8%高で一時5月初旬以来となる200ドルの大台に乗せる場面もあった。
イランによる米無人偵察機撃墜を受けて中東の緊張が高まり原油価格は5%超急伸。
フィラデルフィア連銀の業況指数は0.3と2月以来の水準に低下。
債券利回りの押し下げ要因になった。
10年国債利回りは一時1.974%まで低下。
2016年11月以来の低水準を付けた。
ということはトランプ大統領当選時の水準に戻ったということになる。
第1四半期の経常収支(季節調整済み)は前期比9.4%減の1304億0300万ドルの赤字。
市場予想を上回った。
FRBが7月に25ベーシスポイント利下げする確率は100%。
年末までに75ベーシスポイント利下げがあるとの予想確率は67%。
10年債利回りの低下はドル安を惹起。
ドル円は107円台前半での推移。
「一部のヘッジファンドがドルロングの損切りを余儀なくされている」という声も聞こえる。
 
 
令和初の木曜高。日経平均は寄り付き84円高、終値128円高。
後場一段高で日足は2日連続の陽線。
107円台の円高トレンドをものともせずに続伸した。
NYダウが4月24日の終値ベースの高値まであと93ドル(ザラバベースなら130ドル)。
日経平均も5月下旬以降のもみあい圏の上限を突破して75日線(21432円)を回復した。
13週線(21442円)も上回った。
「この水準を週末値でも超えてくれば下値不安は和らぐ」という見方だ。
東証1部の売買代金は1兆7927億円と低調。
「経験則からはこんな時こそ陰の極」という声も聞こえる。
裁定買い残の売り買い逆転、そして勝手雲を上抜けていたことが個別好材料だったという見方もある。
値上がり1259銘柄、値下がり767銘柄。
新高値79銘柄、新安値20銘柄。
騰落レシオは101.35と上昇してきた。
SQ値21060円に対しては4勝1敗。
25日線からは2.0%のプラスかい離。
200日線からは0.9%のマイナスかい離。
サイコロは8勝4敗で66.7%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲8.786%。
買い方▲11.639%。
1ケタが近づいてきたし逆転も見えてきた。
6月25日は売り方の安値期日という背景もあるだろう。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率は売り方▲8.205%。
買い方▲17.013%。
空売り比率は43.5%で60日連続の40%超。
日経HVは13.5、日経VIは15.25。
日経平均採用銘柄のPERは12.01倍。
5月10日以来25営業日ぶりの12倍台だ。
EPSは1787円でほぼ過去最高水準(バッケンレコードは昨年12月の1794円)。
10年国債利回りのマイナス0.17%という異常値なのかどうか微妙なところ。
シカゴ225先物終値は大証日中比30円高の21430円。
高値21565円、安値21280円。
75日線を越えれば次の目標は200日線(21677円)。
上向いた25日線(21045円)はサポートだ。
一目均衡の雲の下限(21534円)も上限(21534円)も近づいてきた。
ボリンジャーのプラス1σ(21313円)がサポートでプラス2σ(21538円)も近い。
その先は限界値のプラス3σの21850円だ。
気学では「後場高の日なれども上放れたときは売り狙え」。
月曜は「初め安いと後戻す日。突っ込みあれば買い」。
勝手雲が白くねじれた「株高の日」の金曜日。
「円高傾向に注意しましょう」という無責任な言葉は空虚に響く。
何を注意すればよいのか意味不明だ。
 
 
昨日取材した大手化学企業のトップ氏の言葉。
「量子力学の未来?
簡単に言うと、渡り鳥とか竹みたなことが可能になるっていうことかな。
渡り鳥は、微妙な地磁気を感じて、地球上を瞬間に俯瞰して正確に目的地に向かう修正がある。
竹は二酸化炭素を酸素に変えて一晩で5センチ以上も成長する。
今の技術では、これらのことは瞬時には判断することは不可能だがこれが可能になる。
最適化という判断のスピードが格段に速くなるということ。
何が起こるか、何ができるかの予測は難しいが、自然の不思議さに近づけることは間違いない。
最初は、金融の世界で活躍が登場するだろう。
瞬時の判断は今のAIトレードどころではなく、最強のトレーディングシステムだ。
これに人間が勝てる可能性は低い。
あるいは暗号系の解読も今に比べると格段に可能になる。
金融機関のシステムなども容易に破られてしまうだろう。
3Dプリンターシステムは夢から実現まで10年の時間があった。
理想と現実の時間軸はこんなものだろう。
日本のサイエンティストは優秀で世界に伍していける。
ただココは夢の世界。
これを現実の世界に変換するのはエンジニア。
職人がどれだけ頑張れるかという問題にすれば、日本だって負けない筈だ」。
 
当時世界最強だったバルチック艦隊が負けたのはなぜだろうか。
「坂の上の雲」を読んでいてふと考えたことがある。
それは官僚主義と見えない敵への理由のない恐怖心。
欧州の北海にいるはずもない日本艦艇におびえイギリスの漁船に向かって砲撃をして歴史もある。
「夜が怖い」という言葉が端的に恐怖心の表れだ。
合理的に考えればある筈のない脅威におびえての自滅。
どこか、今の東京株式市場に似ているように思うのは気のせいだろうか。
 
 
NYダウは249ドル高の26753ドルと4日続伸。
史上最高値まであと70ドルと迫った。
NASDAQは64ポイント高の8051ポイント。
S&P500は27ポイント高の2954ポイント。
4月30日以来の終値ベースの史上最高値更新。
ダウ輸送株指数は71ポイント高の10412ポイント。
SOX指数は0.98%上昇。
VIX指数は14.76。
3市場の売買高は75億株と増加。
225先物CME円建ては大証日比30円高の21430円。
ドル建ては大証比60ポイント高の21460ポイント。
大証夜間取引終値は日中比30円高の21430円。
ドル円は107.31円。
10年国債利回りは2.023%。
一時2年半ぶりの2%割れの場面もあった。
 
(兜町カタリスト櫻井)

 
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