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NYダウ911ドル高と続伸、コロナワクチンの開発に期待
【市況】NYダウ911ドル高と続伸、コロナワクチンの開発に期待

18日のNYダウ工業株30種平均は前週末比911ドル95セント高の2万4597ドル37セントと3日続伸、4月29日以来の高値で終えた。
 
新型コロナウイルスのワクチン開発への期待が強まり、景気敏感株を中心に幅広い銘柄に買いが優勢となった。米連邦準備理事会(FRB)などによる追加経済対策が景気を支えるとの観測で買われた。
 
米バイオ医療品モデルナは18日朝、新型コロナワクチン候補の初期段階の治験について、参加者全員が抗体を獲得し、有効性を示すデータが得られたと発表。ワクチンの早期開発への期待が広がった。欧米では、経済活動再開に向けた動きが継続。感染が深刻だった米ニューヨーク州も一部再開に踏み切った。
 
ワクチン開発の進展が好感され、業績が新型コロナの直撃を受ける業種はそろって大幅高となった。空運のユナイテッド航空ホールディングスは21%高、ホテルのマリオット・インターナショナルは17%高となった。航空機需要の持ち直し期待から航空機のボーイングは13%上昇した。
 
テーマパークに併設する商業施設を20日に再開すると発表した映画・娯楽のウォルト・ディズニーは7%上昇。18日から北米での自動車生産を約2カ月ぶりに再開した自動車のゼネラル・モーターズ(GM)やフォード・モーターも大幅に上げた。
 
パウエルFRB議長は17日の米CBSの番組で「米経済が完全に復元するには時間がかかる。できることはまだ多くある」と述べた。緩和的な金融政策や財政出動が今後も実施され、長期的に景気を支えるとの期待を誘った。
パウエルFRB議長が金融緩和策としてマイナス金利に否定的な認識を示したのを受け、JPモルガン・チェースなど金融株も上げた。原油先物相場が上昇し、エクソンモービルなどエネルギー関連株が買われた。
 
ダウ平均を構成する全30銘柄が上昇し、業種別S&P500種株価指数の全11種が上げた。
 
ナスダック総合株価指数は220.268ポイント高の9234.828と、2月21日以来ほぼ3カ月ぶりの高値で終えた。スマートフォンのアップルやソフトウエアのマイクロソフトが上昇。エヌビディアが上場来高値を更新するなど半導体株も買われた。
 
 
NYダウ工業株30種(ドル)
24,597.37+911.95
S&P500種
2,953.91+90.21
ナスダック
9,234.828+220.268
NY金(ドル/トロイオンス)
1,734.40−21.90
NY原油(ドル/バレル)
32.74+3.31
円・ドル
107.30-107.32+0.13
 

【シカゴ日本株先物概況】


 
18日のシカゴ日経平均先物は大幅反発した。
6月物は前週末比620円高の2万0640円で引け、18日の大取終値を430円上回った。
新型コロナのワクチン開発の進展や経済対策の継続期待から日経平均先物は買い進まれた。
米バイオ医薬ベンチャーのモデルナが18日、新型コロナワクチンの臨床試験で、投与した患者全員に抗体が確認されたと発表した。
パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は17日、米テレビ番組で必要に応じて経済対策を講じると述べた。
 
 
シカゴ日経225先物6月限(円建て)
20640(+430)
シカゴ日経225先物6月限(ドル建て)
20665(+455)
()は大阪取引所終値比



【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 6048.59(+248.82)
18日のロンドン株式市場で、FTSE100種総合株価指数は続伸した。前週末の終値に比べ248.82ポイント(4.3%)高い6048.59で引けた。欧州各国が外出制限の緩和に動き、景気回復への期待感が高まった。
米バイオ医薬品企業モデルナが新型コロナウイルスのワクチン開発をめぐり、臨床試験の初期段階で有望な結果が出たと公表。これが投資家の買い安心感を誘い、英国株は大幅高となった。欧州各地の株価も急伸した。欧州各地の株価も急伸した。
指数構成銘柄全体の97%が上昇する全面高となった。旅行関連株が相場をけん引した。
 
個別銘柄では、これまで売り込まれてきたクルーズ船運営の旅行大手カーニバルが14.6%高で上昇率トップ。航空大手インターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)が11%高、格安航空大手イージージェットも10%高とそれぞれ急伸した。ホテル大手インターコンチネンタルホテルズグループも10%高と締まった。
原油先物相場の上昇を背景に英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルやBPなど石油株の上昇が目立った。
半面、オンライン食品販売オカド・グループは2.6%安とさえなかった。
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 11058.87(+593.70)
18日のドイツ株式指数(DAX)は大幅に続伸した。終値は前週末と比べて593.70ポイント(5.7%)高の11058.87だった。
欧州各国による外出規制の緩和が景気回復につながるとの見方や、新型コロナウイルスのワクチン開発が進むことへの期待が買い材料となった。
また、アジア株高の流れを引き継ぎ、リスクオンムードが続いている。全面高のなか、自動車や建設セクターの上昇が目立っている。
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 4498.34(+220.71)
 
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