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NYダウ179ドル安と反落、貿易摩擦やイラン情勢で警戒
【市況】NYダウ179ドル安と反落、貿易摩擦やイラン情勢で警戒

25日のNYダウ工業株30種平均は反落し、前日比179ドル32セント安の2万6548ドル22セントで終えた。
 
株価は前日終値付近で寄り付いた後、終日ジリジリと値を下げた。米中両首脳は週末29日に設定した首脳会談で通商問題を協議する見通しだが、双方が歩み寄るかは不透明な情勢。市場では「両政府が会談での合意を目指していないことが複数の報道から伝わり、売りにつながっている」との指摘が聞かれた。
 
週末に開催される米中首脳会談を巡り「貿易協議の再開が目的」であり、追加関税を回避できるかは不透明と伝わった。米中協議が長引くとの懸念から、半導体のインテル、航空機のボーイングなど中国への収益依存度が高い銘柄への売りにつながった。アナリストが「株価水準が高すぎる」と指摘したマイクロソフトが3%下げたのもダウ平均の重荷となった。
 
米連邦準備理事会(FRB)による早期利下げ期待が後退した。住宅関連などで市場予想を下回る米経済指標が相次いだことも相場の重荷となった。
 
パウエルFRB議長が25日の講演で「貿易摩擦などの不確実性に対応して利下げが必要か精査している」と述べた。セントルイス連銀のブラード総裁も同日のブルームバーグテレビのインタビューで、7月の利下げを巡り「0.50%はやり過ぎだ」と述べたと伝わった。同総裁はFRB高官の中で最もハト派寄りとされている。一連の発言を受け、7月にも利下げに踏み切るとの市場の期待が薄れた。
 
低調な米経済指標も株売りにつながった。米調査会社コンファレンス・ボードが25日発表した6月の米消費者信頼感指数は121.5と前月から9.8ポイント低下し、1年9カ月ぶりの低水準となった。市場予想(131.0)も大幅に下回った。米商務省が発表した5月の新築住宅販売件数は前月比7.8%減と市場予想に反して減少し、5カ月ぶりの低水準だった。
 
ナスダック総合株価指数は3日続落し、120.979ポイント安の7884.717で終えた。マイクロソフトのほか、アルファベットやフェイスブックなど主力株が軒並み下落した。
 
 
NYダウ工業株30種(ドル)
26,548.22−179.32
S&P500種
2,917.38−27.97
ナスダック
7,884.717−120.979
NY金(ドル/トロイオンス)
1,418.70+0.50   
NY原油(ドル/バレル)
58.72+0.89
円・ドル
107.15 - 107.16+0.11
 
 

【シカゴ日本株先物概況】

シカゴ日経平均先物は下げた。
9月物は前日比125円安の2万1040円で引け、25日の大取終値を40円下回った。
米国の早期利下げ観測の後退や低調な米景気指標を手掛かりに、日経平均先物は米株とともに売られた。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が25日に講演し、利下げの必要性を精査する慎重な姿勢を示した。
またセントルイス連銀のブラード総裁が「7月の0.50%利下げはやり過ぎ」と述べた。
 
この日の9月物安値は2万1015円、高値は2万1245円。
 
シカゴ日経225先物9月限 (円建て)
21040 ( -40 )
シカゴ日経225先物9月限 (ドル建て)
21055 ( -25 )
( )は大阪取引所終値比



【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7422.43(+5.74)
FTSE100種総合株価指数は小幅続伸した。前日の終値に比べ5.74ポイント高の7422.43で引けた。午前は売りが優勢だったが、石油株と銀行株が買い戻され相場を押し上げた。構成銘柄の半分強が上昇した。
 
原油相場が上昇に転じたことを受け、石油株も買いが優勢となった。石油関連は全銘柄が上昇して引けた。
個別銘柄では、スタンダードチャータード銀行をはじめ半数以上の銘柄が上昇に転じた。
午後に入り、多国籍企業への買いも目立った。時価総額が大きいたばこ株と医薬品株が上げたほか、梱包材メーカーのスマーフィット・カッパ・グループは3.2%高と大幅高となった。包装のDSスミスも高かった。
 
半面、スーパーマーケット株が軒並み下落した。独格安チェーンなどとの競争激化による業績低迷を懸念した売りが出た。
航空のインターナショナル・エアラインズ・グループや携帯電話サービスのボーダフォン・グループは引けにかけて下げ幅を広げた。
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 12228.44(−46.13)
ドイツ株式指数(DAX)は3日続落した。終値は前日と比べて46.13ポイント安の12228.44だった。
中東情勢をめぐる懸念などを背景にリスク回避の売りが広がった。構成銘柄の約8割が下落した。
個別銘柄では、オンライン決済サービスのワイヤーカードやタイヤのコンチネンタルなど幅広い銘柄が下落した。一方、半導体のインフィニオンテクノロジーズが高かった。
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 5514.57(−7.14)


 
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