方向感に欠ける展開か
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方向感に欠ける展開か |
7日の日経平均は反落。34.95円安の21375.25円で取引を終えた。
買い一巡後は速い段階で下げに転じている。上値は重かった一方、下値も限られた。
10日からの米中閣僚会議の行方を見極めたいとする模様眺めムードの中では仕掛け的な動きはなく、国慶節明け後の中国市場の動向を見極めたいとする手控えの中、狭いレンジでのこう着が続いた。
すでに下げの材料を消化しており、明日は方向感に欠ける展開となりそうだ。
8月の家計調査や毎月勤労統計、9月の景気ウォッチャー調査などの指標が出てくるが、消費増税前の内容でもあり、市場への影響は限定的だろう。
今週は10〜11日が鬼門となるだろう。いうまでもなく米中閣僚級の貿易協議が予定されており、この結果を確認しない段階で見切り発車はしにくいというムードが漂う。
業種別では小売が騰落率トップとなっており、材料のあった吉野家HD、マクドナルドHD、ローソンなどに強い動きが見られた。これから小売の決算発表が本格化するなか、注目度の高い銘柄が業績関連のニュースを手がかりに買われた点はポジティブ。
相対的に米中貿易摩擦の影響が軽微なセクターでもあり、目先は小売株を見直す流れが強まると予想する。森より木を見ての投資スタンスが有効な場面が続くだろう。
■テクニカル・ポイント(7日現在)
22079.09 新値三本足陽転値
22033.72 ボリンジャー:+1σ(25日)
21858.88 ボリンジャー:+1σ(26週)
21800.43 ボリンジャー:+1σ(13週)
21730.46 均衡表転換線(日足)
21698.33 均衡表雲上限(週足)
21591.15 6日移動平均線
21544.77 25日移動平均線
21375.25 ★日経平均株価7日終値
21356.70 26週移動平均線
21308.34 均衡表基準線(日足)
21285.80 75日移動平均線
21281.73 13週移動平均線
21236.84 均衡表基準線(週足)
21214.66 均衡表転換線(週足)
21206.66 200日移動平均線
21059.28 均衡表雲下限(週足)
21055.82 ボリンジャー:-1σ(25日)
20966.92 均衡表雲上限(日足)
20854.52 ボリンジャー:-1σ(26週)
ローソク足は陰線を引き、25日線を上回ることなく取引を終えた。下降中の5日線が25日線に上から接近し、地合い悪化の進行を窺わせた。
ボリンジャーバンドでは、終値が中心線をやや下回って推移して売り手優位を示唆。
RSIは37.89%(先週末44.72%)低下し、こちらも中立圏影に向けた調整地合いの継続を示唆している。ただ、ザラ場安値は75日線をキープ。
一目均衡表では、基準線と転換線がともに横ばいとなり、目先はもみ合い局面入りとなる可能性がありそうだ。