兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
会員情報作成
ログイン
初めてのお客様は、
『会員情報作成』から登録をお願い致します。
「逆風でこそ上がる凧」
「逆風でこそ上がる凧」
 
「逆風でこそ上がる凧」
 
3連休明けのNY株式市場は上昇。
NYSE(ニューヨーク証券取引所)はトレーディングフロアでの取引を再開。
3月23日の閉鎖以来のこととなった
NYダウは25000ドル。
NASDAQは9500ポイント。
S&P500は3000ポイントをそれぞれ回復した場面があった。
「新型コロナウイルスワクチンや経済活動再開を巡る期待が買い要因」との見方だ。
S&P500が節目の3000ポイントを超えたのは3月5日以来。
同23日の直近下値からは最大で約38%戻した。
2月に付けた最高値からは11.7%下げた水準。
引けにかけて上昇幅を縮小した背景はブルームバーグの報道。
「トランプ政権は中国の当局者や企業、金融機関に対する制裁を検討している」を嫌気した。
米国家経済会議(NEC)のカドロー委員長は「新型コロナなどを巡ってトランプ大統領は中国に対し怒り心頭」とコメントした。
JPモルガン・チェースのダイモンCEOは「年後半の貸倒引当金について増やす必要はない」とコメント。
これは金融セクターの上昇につながった。
4月の新築一戸建て住宅販売戸数(季節調整済)は年率換算で前月比0.6%増の62万3000戸。
市場予想は21.9%減の48万戸だった。
CB消費者信頼感指数は86.6と前月の85.7から小幅上昇。
市場予想は87.5だった。
10年国債利回りは0.694%。
2年国債利回りは0.173%。
ドル円は107円台後半。
恐怖と欲望指数は50→50。
マケナニー報道官は「トランプ大統領が香港国家安全法制定の動きに不快感を示している。
中国による支配が進めば香港が金融ハブにとどまるのは困難」とコメント。
市場の焦点はコロナではなく香港に対する米中の姿勢となってきた。
 
 
週明けの日経平均は寄り付き186円高、終値529円高と大幅に続伸。
日足は2日連続の陽線。
ジリジリと上値を追い終値ベースで3月5日以来約3か月ぶりに21000万台を回復した。
「緊急事態宣言が全面解除。
経済活動の再開が見えてきたことで好感買いと売り方が買い戻し」という解釈だ。
これで火曜は10勝9敗。
日経ジャスダック平均は8日続伸。
マザーズ指数は反落。
東証1部の売買代金は2兆5326億円と4日ぶりに2兆円超。
値上がり1734銘柄(前日1857銘柄)。
値下がり384銘柄(前日259銘柄)。
新高値103銘柄(前日79銘柄)。
新安値銘0銘柄(前日1銘柄)。
騰落レシオは132.95(前日121.35)。
NTレシオは13.86倍。
サイコロは7勝5敗で58.33%。
右肩上がりの25日線(20011円)からは6.30%のプラスかい離。
右肩下がりの75日線は20315円。
横ばって来た200日線(21656円)から1.78%のマイナスかい離。
右肩上がりの5日線(20709円)から2.71%プラスかい離。
上に控えているのは26週線(21452円)、52週線(21616円)が控えている。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲15.287%(前日▲14.012%)。
買い方▲7.870%(前日▲8.751%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲20.046%(前日▲24.909%)。
買い方▲10.296%(前日▲10.056%)。
空売り比率は37.5%(2日連続40%割れ)。
空売り規制なしの比率は6.7%。
5月22日時点の信用売り残は293億円増の8320億円。
2週連続の増加。
同信用買い残は210億円増の2兆442億円。
2週連続の増加。
金額ベースでの信用倍率は2.46倍(前週は2.52倍)。
日経HVは24.3、日経VIは26.72。
日経平均採用銘柄の予想PERは19.83倍(前日22.88倍)。
EPSは1072円(前日906円)。
暫定PERは16.13倍。
東証1部全銘柄だと予想PERは23.28倍(前日25.05倍)。
前期基準では17.44倍。
225のPBRは1.04倍。
BPSは20453円(前日20334円)。
東証1部全銘柄のPBRは1.16倍。
225先物採用銘柄の益回りは5.04%(前日4.37%)。
配当利回りは1.72%。
ドル建て日経平均は197.27(12月13日が219.64)。
東証1部単純平均株価は33円高の2088円。
(2019年末2327円、2018年末2077円、2017年末2946円)。
売買単価は1719円(前日1732円)。
東証1部の時価総額は586兆円。
シカゴ225先物終値は大証日中比5円安の21275円。
高値21360円、安値20550円。
大証夜間取引終値は日中比変わらずの21280円。
気学では「後場高の日。前場安は買い狙い良し」。
木曜は「前日高かりし時は反落する日」。
金曜は「弱体日。吹き値売り方針」。
ボリンジャーのプラス1σが20529円。
プラス2σが21048円。
プラス3σが21566円。
一目均衡の雲の上限は20176円。
6日連続で雲の上。
勝手雲の上限は20006円で28日連続勝手雲の上。
RSIが58.95。
RCIが82.97。
3月5日の終値21329円を埋めればその先は2月27日安値21844円。
気は早いがその先は2月21日−25日の23378円−22950円の大きなマドだ。
マドを一つ一つ丁寧に埋める時間帯。
今週は火・水・木と株高のアノマリーだがとりあえず火曜は株高だった。
今年9勝9敗の水曜日。
 
《ポイント》
 
(1)NYの失速を甘受できるかどうか(背景は米中問題)
 
(2)25日線からプラス6%、ボリンジャーのプラス3σは21566円、騰落レシオは132.95%
 
(3)空売り比率は37.5%と2日連続の40%割れ
 
(4)日経暫定PERは16.13倍、従来の予想PERでは22.88倍
   (EPS1072円と4ケタ復活)
 
(5)新安値ゼロ、新高値3ケタが継続できるか
 
(6)NY→兜町から兜町→NYの構図に移行できるか
 
(7)売り方はキツイ
   松井証券信用評価損益率速報
   売り方▲15.287%(前日▲14.012%)。
   買い方▲7.870%(前日▲8.751%)。
   マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率
   売り方▲20.046%(前日▲24.909%)。
   買い方▲10.296%(前日▲10.056%)。
 
 
今年の曜日別勝敗(5月26日まで)

月曜8勝10敗
火曜10勝9敗
水曜9勝9敗
木曜8勝12敗
金曜9勝10敗。
 
3連休明けのNYダウは529ドル高の24995ドルと反発。
一時25176ドルまで上昇した場面もあった。
NASDAQは15ポイント高の9340ポイント。
一時9500ポイント台まで戻した。
S&P500は36ポイント高の2991ポイント。
3000ポイント台に乗せた場面もあった。
ダウ輸送株指数は425ポイント高の8895ポイントと続伸。
SOX指数は1.01%上昇。
VIX指数は28.01。
3市場の売買高は121.1億株と増加(過去20日平均は112.6億株)。
225先物CME円建ては大証日中比5円安の21275円。
ドル建ては大証比日中比10円高の21290円。
ドル円は107.61円。
10年国債利回りは0.694%。
2年国債利回りは0.173%。
 
日経朝刊では「ネット証券世界で急拡大」の見出し。
チャールズ・シュワブの3月の新規口座数は前年同月比2倍の28万口座。
英国では3倍になったという。
国内ではSBIの口座数が540万口座。
野村証券の530万口座を抜いた。
昨年の2000万円問題に端を発し、そこにコロナ禍での株価急落。
40代以下の若年層の投資家が増えたとの分析だ。
若年層の特徴は短期売買と超長期売買に別れること。
デイトレはどの年齢層でもいるが、若年層は積み立て、着地は20年以上先の人が多い気がする。
だから、株価の下落は株数口数の増加であり、むしとチャンスと見る傾向。
これは従来投資家とは大きく異なっているようだ。
朝刊の見出しでもう一つは「逆風の中、133社が最高益」の見出し。
1→3月期最高益企業は上場企業の6%。
逆風でこそ上がる凧もあるということだ。
 
「昨日夕方、床屋さんに行って髪を切ってきました。
4人ほど並んでいました。
帰りには、なんと10人ほど並んで・・・。
みんな我慢していたんですね」と市場関係者さん。
当方も昨日昼下がりに三越前の床屋さん。
前回は非常事態宣言の前日だったから1カ月半ぶりだった。
 
◇━━━ カタリスト━━━◇
 
MDV(3902)・・・動兆
 
メディカル・データ・ビジョン(MDV)に注目する。
同社は医療機関、製薬向けに医療・医薬品データのネットワーク化と利活用の両サービスを提供。
リアルタイム診療データの規模拡大を基盤に新規データ解析サービス伸長。
治験事業なども拡大。
患者が、オンライン診療実施医療機関を初めて受診しても、より適切な医療を受けられるための新たなサービスを6月に開始。


(兜町カタリスト櫻井)
a