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1036円高と大幅高、1万9000円台回復
東京株式(前引け)=1036円高と大幅高、1万9000円台回復

25日午前の日経平均株価は急伸し、前日比1036円86銭高の1万9129円21銭で前場を終えた。
新型コロナウイルスの対応に向けた米国の大規模な経済対策を巡る楽観から、前日のNYダウ工業株30種平均の上昇幅が過去最大となったことを受け、ヘッジファンドやアルゴリズム取引を駆使する投資家の買いが入った。
 
寄り付きからほぼ全面高となり、買い気配のまま、しばらく値がつかない銘柄が続出。取引開始からほどなく、日経平均株価の前日比上げ幅は一時1100円に迫り、取引時間中としては3月11日以来、2週ぶりの水準まで上昇する場面があった。
その後も高値圏でもみ合った。鉄鋼、非鉄金属、海運など、直近の下落相場で深押しした景気敏感株の上昇が目立った。
 
トランプ米政権と連邦議会が検討する2兆ドル(約220兆円)規模の新型コロナウイルス対策について、米与野党の幹部が協議の進展を示唆する発言が伝わった。政策期待などを背景にダウ平均が2112ドル高となったことが日本株を支えた。
 
朝高後は米経済対策の協議の進展状況を見極めたいとの姿勢が強まった。乱高下を繰り返す米株式相場への警戒感も根強く、戻り売りに押されて上げ幅を縮める場面もあった。
 
市場では「米国では新型コロナウイルスの患者が増え続けている」などと、依然警戒感が強い。日経平均は大幅高となったが、「通常のリバウンド」と冷静にみる市場関係者が多かった。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も大幅続伸した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆6386億円、売買高は10億1405万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1899と、全体の約88%を占めた。値下がりは245、変わらずは21銘柄だった。
 
 
個別では、非上場化を検討していたと報じたソフトバンクグループ(SBG)が断トツの売買代金を集め堅調、トヨタ自動車が大きく買われたほか、ファーストリテイリング、リクルート、電通グループ、信越化も大幅高。
任天堂も上昇した。キーエンスが上昇、パナソニック、ホンダ、資生堂、オリエンタルランドも高い。UTグループ、日本電子、インソース、エアトリ、Hamee  などストップ高となる銘柄も続出した。
 
半面、JR東日本、中外製薬などが軟調、インフォマートは急落した。ディーエヌエや中外薬が軟調。JR東日本、明治HDが安い。日本瓦斯も大きく下げた。
 
東証2部株価指数は前日比257.02ポイント高の5383.57ポイントと3日続伸した。
出来高3382万株。値上がり銘柄数は436、値下がり銘柄数は26となった。
 
個別では、ギグワークス、アイケイ、ヴィスコ・テクノロジーズ、ヨネックスがストップ高。北日本紡績は昨年来高値を更新。TBグループ、ファインシンター、オーベクス、セブン工業、帝国ホテルが買われた。
 
一方、西川ゴム工業、櫻護謨が昨年来安値を更新。櫻島埠頭、武蔵野興業、パス、中北製作所、サンユウが売られた。

 
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