底堅い展開か

12月最初の取引となる日経平均は大幅反発。終値は前日比353円高の2万6787円で、1991年4月以来の高値となった。
米国株の下落を受けても買いが先行すると、終日強い基調が続いた。きのうは3桁の下落となったものの、5日線は意識されて下げ渋った。11月の上昇に乗り遅れていた感もあったマザーズ指数も連日で大幅高となっており、売り方には非常に分が悪い状況となっている。主力ハイテク株とマザーズ指数の方向性がそろってきたことで、ここからは米ナスダックが上昇すれば、これらはグロース株として歩調を合わせて買われることになりそうだ。
 
明日2日の日経平均株価は底堅い展開か。
米バイオ製薬のモデルナが現地11月30日に開発中の新型コロナウイルスワクチンについてFDA（米食品医薬品局）に緊急使用許可を申請した。FDAへの申請は、米製薬大手ファイザーに続いて2例目となる。年内に実用化される可能性から、ワクチンへの期待が続くとともに先行きの景気回復をにらみ、売り込みにくい状況にある。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(1日現在)
 
28670.70　　ボリンジャー:＋3σ(25日)
28187.83　　ボリンジャー:＋3σ(13週)
27457.91　　ボリンジャー:＋2σ(25日)
27252.19　　ボリンジャー:＋3σ(26週)
26873.84　　ボリンジャー:＋2σ(13週)
 
26787.54　　★日経平均株価1日終値
 
26477.61　　6日移動平均線
26296.86　　新値三本足陰転値
26245.11　　ボリンジャー:＋1σ(25日)
26138.88　　均衡表転換線(日足)
25974.23　　ボリンジャー:＋2σ(26週)
25559.84　　ボリンジャー:＋1σ(13週)
25032.31　　25日移動平均線
24900.32　　均衡表基準線(日足)
24900.32　　均衡表転換線(週足)
24696.26　　ボリンジャー:＋1σ(26週)
24245.85　　13週移動平均線
24191.00　　均衡表基準線(週足)
23887.65　　75日移動平均線
 
 
ローソク足は陽線を引き、ザラ場高値も昨日の水準を上回った。25日線など各線が上昇を続けており、上昇圧力の強さを再確認する形となった。
RSI（14日ベース）が76.52％（昨日74.44％）と80％ライン手前にとどまったが、25日線との上方乖離率は7.01％（昨日6.15％）に上昇し、過熱感が一段と強まった。
 
ボリンジャーバンドで本日終値は+1σと+2σの中間付近に相当し、上値追い継続を狙える好位置。一方、-2σから+2σの各線が中心線との距離を広げる5本線発散が進行しており、本日は+1σの値幅が1212.79円に拡大した。明日も上下どちらの方向にも株価が急変動する可能性が高いことに留意が必要となろう。