兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
会員情報作成
ログイン
初めてのお客様は、
『会員情報作成』から登録をお願い致します。
NYダウ119ドル安と反落 中東リスク警戒
【市況】 NYダウ119ドル安と反落 中東リスク警戒
 
 
7日のNYダウ工業株30種平均は前日比119ドル70セント(0.4%)安の2万8583ドル68セントで終えた。
米軍によるイラン革命防衛隊司令官の殺害に対し、イランが米国に報復する考えを示した。米国も対抗する構えで、中東情勢が不安定になるとの警戒感が相場の重荷となった。
 
イランの最高安全保障委員会のシャムハニ事務局長が7日、「報復には13のシナリオがある」と米国に警告した。トランプ米大統領も7日午後の会見でイランが報復すれば対抗措置を取る考えを表明した。株価指標面でみた米株の割高感が指摘される中、中東情勢の悪化が利益確定売りのきっかけになった面もあった。
 
前日夕に発表したがん免疫治療薬の臨床試験結果が市場の期待に届かなかった製薬のメルクが安い。原油先物相場の下落を受け、シェブロンやエクソンモービルなど石油関連株も売られた。
 
一方、年初で新規の投資資金が流入しやすく、ダウ平均は17ドル安まで下げ渋る場面があった。同日午前に発表された11月の米貿易収支で輸出が増加したことや、米サプライ管理協会(ISM)が発表した12月の米非製造業景況指数が改善したことも下げ渋りの一因となった。
 
決算開示方法を変更し、個人向け事業の収益力を把握しやすくすると発表したゴールドマン・サックスが上げた。アナリストの目標株価引き上げを受け、マイクロン・テクノロジーなど半導体株の一角にも買いが膨らんだ。
 
セクター別では半導体・半導体製造装置や商業・専門サービスが上昇する一方で、不動産や銀行が軟調。
 
ナスダック総合株価指数も反落し、同2.884ポイント(0.0%)安の9068.581で終えた。
 
ラスベガスで開催されている家電見本市(CES)で、デルタ航空(DAL)は今後数年、全フライトでWifiによるインターネット接続を無料化する計画を発表し、注目を集めている。
 
NYダウ工業株30種(ドル)
28,583.68−119.70
S&P500種
3,237.18−9.10
ナスダック
9,068.581−2.884
NY金(ドル/トロイオンス)
1,568.80+16.40
NY原油(ドル/バレル)
62.69−0.58
円・ドル
108.46 - 108.47+0.14


 

【シカゴ日本株先物概況】


7日のシカゴ日経平均先物は小幅続伸した。
3月物は前日比35円高の2万3350円で引け、7日の大取終値を130円下回った。7日の市場で円相場が続落し、日経平均先物は買われた。
ただ、中東情勢緊迫への警戒感から米株が反落し、上値は限られた。イランの最高安全保障委員会のシャムハニ事務局長が米軍のイラン司令官殺害に対して「報復には13のシナリオがある」と警告し、米国とイランの対立激化が懸念された。
この日の3月物高値は2万3545円、安値は2万3260円。
 
シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
23350 ( -130 )
シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
23375 ( -105 )
( )は大阪取引所終値比



【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7573.85(-1.49)
7日のFTSE100種総合株価指数は小幅に続落した。前日の終値に比べ1.49ポイント安の7573.85で引けた。
この日のFT指数は序盤で7600台を回復した。しかし、その後は軟調となり、引けにかけて売りが加速した。
原油安を背景とした石油株の下落が株価指数を押し下げる一方で、たばこと保険株の上昇が指数の下値を支えた。
 
個別銘柄では、アナリストが投資評価を引き下げた害虫駆除のレントキル・イニシャルは2.2%安と売られた。前日に値下がりした総合ヘルスケアのNMCヘルスはこの日も10%の大幅下落となった。
 
一方、小売り関連株の上昇が目立った。WMモリソン・スーパーマーケットが買われた。昨年のクリスマス商戦で売り上げが減少したものの、マイナス幅は市場予想よりも小さかった。通期利益の自社見通しも据え置いたことも好感された。ネット専業スーパーのオカド・グループは3.8%高と小売りのキングフィッシャーは3.8%高も大幅高となった。
 
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 13226.83(+99.84)
7日のドイツ株式指数(DAX)は3営業日ぶりに反発した。終値は前日と比べて99.84ポイント(0.76%)高の13226.83だった。
中東情勢に対する過度な懸念が後退したとの見方から、欧州各国とも上がって推移したが、午後に米国株が下がって始まると欧州も次第に上げ幅が縮小した。
 
個別では、半導体のインフィニオンテクノロジーズが約5%上がった。米同業のマイクロチップ・テクノロジーが6日に、四半期の業績見通しを上方修正したことが好感された。ドイツ銀行も高い。
一方で、下落したのは電力のエーオンを含む3銘柄、オンライン決済サービスのワイヤーカードは前日と同水準だった。
 

 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 6012.35(-1.24)
a