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NYダウ86ドル安、中国景気の減速懸念
【市況】NYダウ86ドル安、中国景気の減速懸念
NYダウ86ドル安、世界的な経済減速への警戒
 
14日のNYダウ工業株30種平均は続落し、前週末比86ドル11セント安の2万3909ドル84セントで終えた。
 
中国税関総署がこの日発表した2018年12月の輸出は前年同月比4.4%減と2年ぶりの大幅減となった。米中貿易摩擦の影響で、中国をはじめ世界経済が鈍化するとの懸念が強まった。過去最長に及んでいる米政府機関の一部閉鎖も、引き続き相場の重しとなった。
 
一方、シティグループが発表した18年10〜12月期決算では、債券関連取引収入が21%の大幅減となったものの、1株当たり利益が市場予想を上回った。これを受けて同社をはじめとする金融株が上昇し、株価全体も徐々に下げ幅を縮めた。
 
今週から米企業の決算発表が本格化するのを前に、市場には警戒感も漂っていたようだ。市場関係者からは「様子見のためか、今日は値幅が小さかった」との声が聞かれた。
 
セクター別では、自動車・自動車部品や銀行が上昇する一方で公益事業や医薬品・バイオテクノロジーが下落した。
 
ナスダック総合株価指数も続落し、前週末比65.561ポイント安の6905.915で終えた。欧州の部品納入業者のさえない業績見通しを受け、アップルが下落。アマゾン・ドット・コムやアルファベット(グーグル)も安い。マイクロン・テクノロジーなど半導体株の下げも目立った。
 
個別では、カリフォルニア州の山火事で、巨額の賠償負担が懸念されるガス・電力会社のPG&E(PCG)は、今月末頃の破産申請を発表し株価が半減。鉱山会社のニューモント・マイニング(NEM)は、カナダの同業ゴールド・コープ(G)と100億ドルで買収合意したものの、財務負担への懸念から大幅下落した。携帯端末のアップル(AAPL)は、同社に半導体部品を供給するダイアログ・セミコンダクターが売上高見通しを引き下げ、業績悪化懸念から売られた。
 
一方で、ヨガウェアのルルレモン・アスレティカ(LULU)は、業績見通しを引き上げ上昇。大手行のシティ・グループ(C)は、決算内容が好感され堅調推移となった。
 
 
NYダウ工業株30種(ドル)
23,909.84−86.11             
S&P500種
2,582.61−13.65
ナスダック
6,905.915−65.561
NY金(ドル/トロイオンス)
1,289.50+2.10   
NY原油(ドル/バレル)
50.79−0.80
円・ドル
108.15 - 108.16−0.18
 

 

【シカゴ日本株先物概況】

シカゴ日経平均先物は続落した。
3月物終値は前週末比180円安の2万0095円で引け、11日の大取終値を225円下回った。中国の貿易統計の悪化などを受け世界景気の悪化懸念が広がり、米株とともに売られた。米政府機関の閉鎖が長引いていることも投資家心理を冷やした。
この日の安値は1万9965円、高値は2万0245円。
 
シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
20095 ( -225 )
シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
20130 ( -190 )
( )は大阪取引所終値比







【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 6855.02(-63.16)
FTSE100種総合株価指数は続落。前週末11日の終値に比べ63.16ポイント安の6855.02で引けた。
中国の貿易統計が予想外の弱い内容となり、世界経済の先行き懸念が広がった。加えて、外国為替相場のポンド高が株価を圧迫。英国の欧州連合(EU)からの離脱をめぐり、メイ首相がまとめた合意案が15日の議会採決で否決される見通しとなっている。
指数構成銘柄全体の約7割が下落した。
 
ギャンブル依存症対策の強化が伝えられたことで、ギャンブル関連株が下げを主導した。時価総額の大きい医薬品株やたばこ株、石油株が下げ幅を広げ、ともに全面安で引けた。なかでもアストラゼネカやヒクマ・ファーマシューティカルズが安くなった。
 
個別銘柄では、賭け屋大手パディー・パワー・ベットフェアーは4.1%、同GVCホールディングスの3.4%の大幅安となった。銅相場の下落に伴い主力の鉱業株も全銘柄が下落。銅相場には中国需要の減速を懸念した売りが出た。中国と関連の強い銀行のHSBCホールディングス1.3%安と売られた。
エネルギー関連サービスのウッド・グループの下げが目立った。
 
半面、金融大手バークレイズが1.2%高、同ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)は3.0%高、同ロイズ・バンキング・グループは1.5%高と銀行株の一角が締まった。ロンドン証券取引所グループは1.6%高と堅調。オンライン食品販売オカド・グループは2.0%高と買われた。
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 10855.91(-31.55)
ドイツ株式指数(DAX)は続落した。終値は前週末11日と比べて31.55ポイント安の10855.91だった。
2018年11月のユーロ圏鉱工業生産の減少や中国景気の減速懸念から欧州各国の株式相場は全面安となった。
個別では、オンライン決済サービスのワイヤーカードや日用品のバイヤースドルフの下げが目立った。
一方で前週末に下落したタイヤのコンチネンタルや自動車株は買い戻された。
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 4762.75(-18.59)
 
 
 
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