一進一退の展開か。
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【オープニングコメント】 一進一退の展開か。 |
日経平均株価の予想レンジは2万1400円−2万1550円。
週後半に米中の閣僚級貿易協議を控え様子見ムードが広がるなか、投資家は持ち高を一方向に傾けにくい。国慶節(建国記念日)の連休明けとなる中国・上海市場の動向も警戒され、日経平均は前日終値(2万1375円)を挟んで上下100円程度を中心とした値動きになりそうだ。
7日のNYダウ工業株30種平均は前週末比95ドル安の2万6478ドルと、3営業日ぶりに反落した。10〜11日に予定される米中協議が難航するとの見方から、一時は150ドル近く下げた。一方、交渉内容を見極めたいとの姿勢で下値を探る動きは限られ、上昇に転じる場面もあるなど方向感を欠いた。
為替相場は、ドル・円が1ドル=107円台の前半(7日終値は106円84-85銭)、ユーロ・円が1ユーロ=117円台の半ば(同117円23-27銭)と円安方向に振れている。円安傾向を追い風に、輸出関連銘柄を中心に買いが優勢となりそう。
ただ、中国株式市場が、国慶節の休日明けできょうから売買を再開するため、同市場の動きをみたいとして、模様眺めムードが広がることも想定される。
日程面では、きょうは8月の家計調査、8月の国際収支、9月の景気ウォッチャー調査などが発表されるほか、新規株式公開(IPO)で、マザーズ市場にHENNGE、AI CROSSの2社が上場する。Jフロントと吉野家HDは3〜8月期の決算を発表する。
海外では9月の財新中国非製造業購買担当者景気指数(PMI)の発表や、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演が予定されている。
【好材料銘柄】
■メディネット <2370>
台湾上場バイオ医薬品企業のメディジェン・バイオテクノロジーに対し、がんを対象とするガンマ・デルタT細胞培養加工技術のライセンスを供与。これにより、同技術を用いた培養加工件数に応じたロイヤリティを受け取る。
■アイル <3854>
10月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施。最低投資金額は現在の2分の1に低下する。
■アクリート <4395>
楽天モバイル回線へのSMS配信サービスを提供開始。
■ジーンテクノサイエンス <4584>
住商ファーマインターナショナルと、子会社セルテクノロジーが製造する歯髄間葉系幹細胞の分譲に関する契約を締結。
■プロルート丸光 <8256>
WealthBrothersが7日付で提出した大量保有報告書によると、WealthBrothersの同社株式保有比率は19.6%となり、新たに5%を超えたことが判明した。また、東証が8日売買分から信用取引の臨時措置を解除する。このほか、ZOZO <3092> 執行役員EC事業本部本部長の武藤貴宣氏を社外取締役候補に選出。
■コスモ・バイオ <3386>
日本全薬工業からゲノム編集ニワトリの作製を受託。そのニワトリが産卵した有用タンパク質を大量に含む鶏卵を納品する。
■アンジェス <4563>
HGF遺伝子治療用製品「コラテジェン」について、国内での慢性動脈閉塞症における安静時疼痛を対象にした第3相臨床試験を開始。
■トーセイ <8923>
12-8月期(3Q累計)税引き前が13%増益で着地。また、株主優待制度を新設。毎年11月末時点で100株以上を保有する株主に対し、クオカード1000円分を贈呈する。
■ビジョナリーホールディングス <9263>
発行済み株式数(自社株を除く)の1.22%にあたる300万株(金額で1億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は10月8日から10月31日まで。
■ローソン <2651>
上期経常を一転5%増益に上方修正。
【主な経済指標・スケジュール】
【国内】
8(火)
8月家計調査(8:30)
8月毎月勤労統計(8:30)
8月経常収支(8:50)
9月景気ウォッチャー調査
《決算発表》
Jフロント、イオンモール、吉野家HD、イズミ、KG情報、タビオ、アイケイ、パルGHD、jGroup、シリコンスタシオ、北興化、中北製、ライトオン、ポプラ、井筒屋
【海外】
ノーベル物理学賞発表
米9月生産者物価指数(21:30)
休場:インド
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。