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NYダウ529ドル高、経済活動の再開拡大
【市況】NYダウ529ドル高、経済活動の再開拡大

26日のNYダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに大幅に反発した。前週末比529ドル95セント高の2万4995ドル11セントと、3月10日以来2カ月半ぶりの高値で終えた。
新型コロナウイルスのワクチン開発が進み、米経済活動が早期に正常化に向かうとの楽観論が広がった。予想を上回る米経済指標の発表も相次ぎ、金融など景気敏感株を中心に買われた。
 
3月23日から閉鎖されていたニューヨーク証券取引所ではこの日、約2カ月ぶりに立会場での取引が一部再開された。通常の約4分の1に当たる100人ほどのトレーダーらが見守る中、マスクを着用したクオモ・ニューヨーク州知事が取引開始を告げるオープニングベルを鳴らした。
 
ダウは取引開始直後から急伸。厳格な新型コロナ対策を取っていた西部カリフォルニア州が25日、一定の条件下で小売店や礼拝施設の再開を許可する方針を表明したほか、緊急事態宣言が全国で解除された日本など世界各国でも制限措置が緩和され、経済活動が活発化することへの期待が高まった。ダウは一時、711ドル高まで値を伸ばし、3月10日以来約2カ月半ぶりに2万5000ドルの大台を回復する場面もあった。
 
米バイオ医薬品開発のノババックスは25日、新型コロナのワクチン候補の臨床試験を始めたと発表した。製薬大手のメルクは26日、予防ワクチン2種を開発すると発表した。臨床試験中の新型コロナのワクチン候補は10種類に上るとされ、早期にワクチンが完成すれば経済活動の再開が加速すると期待された。
 
堅調な米経済指標も市場心理を上向けた。5月の消費者信頼感指数は低下を見込んだ市場予想に反して前月から0.9%上昇した。4月の新築住宅販売件数は市場予想の2割強の減少に対して前月比0.6%増えた。
 
米景気が回復に向かっているとの楽観的な見方が強まり、景気敏感とされる金融や資本財株が買われた。金融のゴールドマン・サックスは9%高、JPモルガン・チェースは7%高となり、相場上昇をけん引。航空機のボーイングは5%高、建機のキャタピラーは4%高となった。
 
業績が外出規制の影響を強く受けている旅行・レジャー株も軒並み大幅高だった。空運のユナイテッド航空ホールディングスは16%高、アメリカン航空グループは15%高と急騰した。
 
S&P500種株価指数が一時、3000の大台を約2カ月半ぶりに上回った。終値は36.32ポイント(1.2%)高の2991.77。
 
セクター別では、銀行や自動車・自動車部品が大きく上昇、一方で、医薬品・バイオテクは下落した。
 
ナスダック総合株価指数は続伸し、前週末比15.63ポイント高の9340.22で終えた。半導体株の一角が買われた。ソフトウエアのマイクロソフトやスマートフォンのアップルなど主力ハイテク株の一部は下げ、指数の上値を抑えた
 
 
NYダウ工業株30種(ドル)
24,995.11+529.95
S&P500種
2,991.77+36.32
ナスダック
9,340.221+15.634
NY金(ドル/トロイオンス)
1,705.60−29.90
NY原油(ドル/バレル)
34.17+0.92
円・ドル
107.51 - 107.58−0.31


 

【シカゴ日本株先物概況】


26日のシカゴ日経平均先物は大幅続伸した。
6月物は前週末比725円高の2万1275円で引け、期近物終値ベースで今年3月4日以来、約3カ月ぶりの高値をつけた。26日の大取終値を5円下回った。
26日のNYダウ工業株30種平均は大幅に反発し、3月10日以来の高値で終えた。
全米で経済活動の再開が一段と拡大したほか、新型ウイルスワクチンの開発で様々な企業の取り組みが発表されたため投資家心理が改善し、大きく上昇した。
米経済指標も改善した。5月の消費者信頼感指数が3カ月ぶりに上昇したほか、4月の新築一戸建て住宅販売件数が前月比で増えた。
 
この日の6月物高値は2万1360円、安値は2万0550円。
 
 
シカゴ日経225先物6月限 (円建て)
21275 ( -5 )
シカゴ日経225先物6月限 (ドル建て)
21290 ( +10 )
( )は大阪取引所終値比



【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 6067.76(+74.48)
26日のFTSE100種総合株価指数は3営業日ぶりに反発した。前営業日の22日の終値に比べ74.48ポイント高い6067.76で引けた。指数採用銘柄の約7割が値上がりした。
 
英国のジョンソン首相は25日、外出制限緩和の第2弾を予定通り実施すると表明。6月1日から屋外市場などを再開し、15日からは百貨店などの営業も許可する。制限緩和によって景気が底入れするとの期待感から買いが入った。欧州大陸で外国からの観光客受け入れの動きが広がっているのも、観光関連株を中心に買いを誘った。
 
個別銘柄では、欧州航空大手インターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)が22.5%の大幅高。英格安航空大手イージージェットは19.3%高、英投資会社メルローズ・インダストリーズは13.7%高、旅行大手カーニバルは13.2%高。スポーツ用品を販売するJDスポーツ・ファッションが上昇。インターナショナル・エアラインズ・グループやクルーズ運航の英カーニバルも堅調だった。
 
一方、製薬会社ヒクマ・ファーマシューティカルズは4.0%安、英製薬大手アストラゼネカは3.6%安、メキシコ産金大手フレスニロは2.8%安、産金・産銀会社ポリメタル・インターナショナルは2.7%安とふるわなかった。
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 11504.65(+113.37)
26日のドイツ株式指数(DAX)は3日続伸した。終値は前日と比べて113.37ポイント高の11504.65だった。
アジア株高の流れを引き継ぎ、リスクオンムードが続いている。銀行や鉱業セクターの買いが目立っている。世界的に経済再開の動きが広まり、景気底入れへの期待感から買いが入った。
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 4606.24(+66.33)
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