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NYダウ続伸56ドル高、連日の最高値 ハイテク株に買い
【市況】NYダウ続伸56ドル高、連日の最高値 ハイテク株に買い
 
8日のNYダウ工業株30種平均は4日続伸し、前日比56ドル84セント高の3万1097ドル97セントと3日続けて過去最高値を更新した。
 
米労働省が朝方発表した昨年12月の雇用統計によれば、非農業部門就業者数は前月比14万人減と、8カ月ぶりにマイナスを記録。市場予想(ロイター通信調べ)は7万1000人増加だった。失業率は6.7%と横ばい。
 
新型コロナウイルス感染再拡大に伴う雇用情勢悪化が示され、ダウ平均は取引時間の大部分をマイナス圏で推移した。ダウ平均は午後に250ドル近く下げる場面もあった。民主党で中道寄りとして知られるマンチン上院議員が家計への現金給付の増額に反対姿勢を示したと伝わった。追加経済対策への期待がやや後退し、素材や金融株など景気敏感株に短期的な利益確定売りが出た。
 
一方、米民間雇用サービス会社ADPが6日発表した12月の全米雇用報告で就業者数が予想外にマイナスとなっていた。「過去の上方修正を含めると、想定の範囲内でそこまで悪くない」との声が聞かれる中、下値の堅い展開が続いた。
 
バイデン次期政権の大型経済対策への期待が根強い中、取引終盤にかけて買いが優勢となり、ダウはプラス圏に浮上した。業種別では一般消費財、不動産、公益事業の上げが目立った一方、今週買われた素材、金融、資本財は下落した。
 
ナスダック総合株価指数は続伸し、前日比134.495ポイント(1.0%)高の1万3201.975と連日で最高値を更新した。来週に始まる主要企業の決算発表への期待から、スマートフォンのアップルやソフトウエアのマイクロソフトなど大型ハイテク株が総じて買われた。前日に時価総額が交流サイトのフェイスブックを抜いて米株で5位に浮上した電気自動車のテスラは11日続伸し、8%高で終えた。
 
引けにかけて、株高に乗り遅れまいとする買いが勢いを増した。ダウ平均の構成銘柄では飲料のコカ・コーラや外食のマクドナルドなど相場全体に比べて出遅れていたディフェンシブ銘柄の一角が上昇した。原油高を受け、石油のシェブロンも高い。
 
S&P500種株価指数は4日続伸。20.89ポイント(0.5%)高の3824.68で終えた。前日に続き、この日も主要3指数がそろって高値を更新した。
 
 
NYダウ工業株30種(ドル)
31,097.97+56.84
S&P500種
3,824.68+20.89
ナスダック
13,201.975+134.495
NY金(ドル/トロイオンス)
1,835.40−78.20
NY原油(ドル/バレル)
52.73+1.90
円・ドル
103.92 - 103.94+0.56


 

【シカゴ日本株先物概況】


8日のシカゴ日経平均先物は続伸した。
3月物は前日比695円高の2万8290円で引け、8日の大取終値を150円上回った。追加経済対策への期待が根強いなか米株が過去最高値を更新し、日経平均先物に買いが波及した。
8日発表の米12月雇用統計で非農業部門雇用者数(NFP)が予想に反して減少し、新型コロナウイルスの感染拡大による雇用情勢の悪化が懸念されたものの、追加経済対策への期待が相場を支えた。ただ、民主党の上院議員の発言を手掛かりに家計への追加現金給付への期待が薄れ、売りに押される場面もあった。
 
この日の3月物高値は2万8325円、安値は2万7580円。



【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
 8日のFTSE100種総合株価指数は5日続伸した。前日の終値に比べ16.30ポイント(0.2%)高の6873.26で引けた。構成銘柄の5割超が上昇した。前日に続き、終値ベースで約10カ月ぶりの高値水準となった。
好材料を手掛かりにした個別銘柄への物色買いが目立ったが、銀行株など時価総額の大きい銘柄に売りが出て上値を重くした。
 
個別銘柄では、住宅建設のバラット・ディベロップメンツが高かった。通年の業績見通しを引き上げ配当再開の発表を好感した買いが入り、他の同業銘柄にも波及した。食品サービスのコンパス・グループは、仏同業他社の好決算を手掛かりに上げた。ネット食品デリバリーのジャスト・イートはアナリストが目標株価を引き上げたことで上昇した。
 
一方、銀行株は全銘柄が下げた。金相場の下落を受けて関連のメキシコ産金大手フレスニロは金塊安が嫌気され、3.4%安。ロシアの金銀生産大手のポリメタル・インターナショナルが安かった。石油のロイヤル・ダッチ・シェルも下落した。英小売大手セインズベリーは2.3%安とふるわなかった。


■ドイツ・フランクフルト株価指数
8日のドイツ株式指数(DAX)は3日続伸した。終値は前日と比べて81.29ポイント(0.6%)高の1万4049.53だった。連日で過去最高値(終値ベース)を更新した。
朝方発表されたドイツの2020年11月の鉱工業生産の前月比が市場予想を上回り、買いを誘ったとの指摘があった。
 
個別では、半導体のインフィニオンテクノロジーズが7%高と大幅上昇し、相場の上げをけん引した。8日の韓国市場でサムスン電子などのハイテク株が買われた流れが波及した。
一方、自動車株は売られた。ドイツ連邦自動車局が8日発表した2020年通年の新車販売台数が前年比で減少したことが響いた。



■フランス・パリ株価指数
CAC40(仏)5,706.88 +37.03



 
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