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様子見か

様子見か
 
 
 24日の日経平均株価は3営業日ぶりに大幅反落し、2万9302円(前営業日比471円安)引け。米長期金利上昇を背景に23日の米国株式市場でナスダック総合指数が下落した流れを受け、ハイテク株中心に売りが先行した。株価指数先物売りを交えて下げ基調を強め、下げ幅は一時560円を超えた。
 
日経平均の終値(2万9302円)では25日線(2万9342円、24日時点)を割り込んだ。ただ、休場前と逆の反応になった分、景気敏感株の買いは及び腰となり、ハイテク株の利益確定は急がれたようにも見え、特に後場の下げに関しては、下にオーバーシュートした感が強い
チャート上では、25日移動平均線(2万9342円)を割り込んだことで、次の下値メドとして心理的なフシ目となる2万9000円が意識されるだろう。
 
 
あす25日の日経平均株価は、様子見か。
バイデン米大統領は22日、FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長を再任すると発表した。米国の利上げ時期が後ずれする可能性が低下し、米長期金利の上昇とともに米ハイテク株が売られ、祝日明け24日の日本株の軟地合いにつながった。
現地24日には、11月2、3日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録が公表され、その内容によっては一段の金利上昇・ハイテク株安につながり兼ねないだけに注意する必要がある。
ただし、米国市場は25日が感謝祭で休場となり、翌26日は短縮取引。この日は、米国の個人消費の勢い占う意味で重要なブラックフライデーでもあり、その動向を見極めたいとの空気が広がりやすく、注目スケジュールをにらみ積極的な売買が手控えられる可能性があるだろう。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(24日現在)
 
30080.05  ボリンジャー:+1σ(13週)
30075.53  ボリンジャー:+2σ(25日)
29708.92  ボリンジャー:+1σ(25日)
29695.83  ボリンジャー:+1σ(26週)
29652.96  6日移動平均線
29500.51  均衡表転換線(日足)
29393.47  13週移動平均線
29342.30  25日移動平均線
 
29302.66  ★日経平均株価24日終値
 
29216.74  均衡表基準線(日足)
29106.78   新値三本足陰転値
28975.69  ボリンジャー:-1σ(25日)
28938.45  200日移動平均線
28930.37  75日移動平均線
28875.30  均衡表雲上限(日足)
28875.30  均衡表基準線(週足)
28854.12  均衡表転換線(週足)
28770.98  26週移動平均線
28706.88  ボリンジャー:-1σ(13週)
28658.88  均衡表雲上限(週足)
28631.84  均衡表雲下限(日足)
 
 
ローソク足は胴体の長い大陰線で終了。5日移動平均線が下向きに転じ、終値は25日線を下回って短期的な地合い悪化を印象付けた。しかし、25日線自体は上昇を継続。一目均衡表も三役好転後の買い手優勢型の形状をキープしており、本日の下落は上昇局面中の調整場面と位置付けられそうだ。ただ、本日安値下には新値三本足の陰転値29106.78円が走り、この水準を下回れば調整長期化リスクへの警戒が必要となろう。
 
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