不安定な動きか
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不安定な動きか |
9日の日経平均が大幅反発。終値は前日比535円高の2万3739円で、昨年12月27日以来、約2週間ぶりの水準まで一気に回復した。
米国とイランの対立激化が目先的に回避され朝方から買い注文が殺到。
日経平均は300円高で寄り付いたあとも売り方の買い戻しが入り続け500円を超える上げ相場に発展した。円安も進行して年初に起きたリスクオフの動きはほぼ修正されている。
10日の日経平均株価は、不安定な動きとなる場面もありそうだ。
今年に入り日経平均株価は、大発会に下落し7日は反発、8日は下げたものの、9日に大幅反発するなど、値動きの粗い展開が続いている。
米国とイランの対立緩和が期待されるものの、先行き不透明感もあることから、神経質な動きを強いられる展開となりことも想定される。
また、1月限株価指数先物・オプションのSQ(特別清算指数)値算出日にあたることから、市場速報値が意識される場面もありそうだ。
2020年に入ってからの日経平均は大幅安と大幅高を繰り返しているが、きょうの上昇ではテクニカル面での好転が見られた。5日線(2万3476円、9日時点、以下同じ)と25日線(2万3623円)を上に抜け、週足でも13週線(2万3359円)を上回った。
25日線は戻り局面で抵抗となる懸念もあっただけに、あっさり超えてきた点はポジティブ。順番でいけばあすは大幅安の日となるが、チャートの節目を超えてきたことで、この流れに変化が出てくるかが注目される。
指数は25日線(2万3623円)より上を維持して週を終えることができるかに注目したい。
■テクニカル・ポイント(9日現在)
25738.89 ボリンジャー:+3σ(26週)
24676.09 ボリンジャー:+3σ(13週)
24604.90 ボリンジャー:+2σ(26週)
24456.62 ボリンジャー:+3σ(25日)
24237.23 ボリンジャー:+2σ(13週)
24178.99 ボリンジャー:+2σ(25日)
23901.36 ボリンジャー:+1σ(25日)
23798.37 ボリンジャー:+1σ(13週)
23739.87 ★日経平均株価9日終値
23623.72 25日移動平均線
23536.59 6日移動平均線
23521.15 均衡表基準線(日足)
23470.90 ボリンジャー:+1σ(26週)
23459.18 均衡表転換線(日足)
23408.92 均衡表転換線(週足)
23359.51 13週移動平均線
23346.09 ボリンジャー:-1σ(25日)
23161.79 均衡表雲上限(日足)
23141.55 新値三本足陰転値
23068.46 ボリンジャー:-2σ(25日)
22935.86 75日移動平均線
22920.65 ボリンジャー:-1σ(13週)
ローソク足は長い陽線を引いて終値は4日ぶりに25日線上に復帰し、25日は再び上向きで引けた。一目均衡表では遅行線が強気シグナル発生を再開した。
ただ、5日線が下降を続けたほか、RSI(14日ベース)は45.47%(昨日大引けは45.44%)とほぼ横ばいにとどまり、調整圧力再燃のリスクにも留意したい。