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来週は堅調展開か。

来週は堅調展開か。

今週は大幅高となった。
バリューが買われてグロースが売られたという印象が強い。
米国でバイデン氏の大統領選勝利が報じられ、勝利宣言も出てくる中、楽観ムードが高まった。ワクチンに関するポジティブなニュースが出てきたことで、空運株や鉄道株など、経済活動正常化の恩恵を受ける銘柄が急伸。バリュー系の銘柄の底上げでTOPIXは1700pの節目に到達し、日経平均は一気に2万5500円台まで上値を伸ばした。
 
しかし、東京エレクトロンやアドバンテストなど主力の半導体株が下げたかというと、これらは週間では大幅高。10日に急落したエムスリーなども3%超上昇しており、主力大型株でグロースの象徴として売られたのは、任天堂とソフトバンクGくらい。
 
また、マザーズ指数もきょうの上昇で週間ではプラスで終えた。主役を一時バリューに譲った程度で、グロースも多くの銘柄が健闘している。ワクチン期待が高まる一方で、コロナ感染被害拡大への警戒も高まっており、決算が一巡する来週以降は、成長期待の高い銘柄が改めて注目を集めると考える。特に、マザーズ指数の出直り基調が強まるかに注目しておきたい。
日経平均は12日まで8連騰。13日は週末を前に売りに押されたものの、週間では約1060円の上昇となり、前週(約1348円の上昇)に続いての4桁高を達成した。週足では2週連続で陽線を形成した。
 
 
来週は堅調な展開を予想する。急伸の反動は警戒する局面。
また、決算発表が概ね一巡するため、今週のような鋭角的な上昇は期待しづらい。ただ、足元の日経平均の動きはかなり強い。13日には9日ぶりに反落したが、これが初押しとなることから、もう一段下を試す場面があったとしても、むしろ過熱感を冷ます動きとして、好意的に受け止められるだろう。
売り仕掛けもしづらい状況下、調整はあってもその期間は短いと想定。個別の判断材料が乏しくなる分、米国動向やコロナ感染状況に振らされそうではあるが、悪材料に対しては下げ渋り、好材料には強めに反応することで、上昇基調が維持されると予想する。
 
下値に関しては最初のポイントは2万5000円で、そこを何らかの材料で割り込んでも2万4500円が強固なサポートゾーンとなってきている。押し目買い有利な展開が続くことになるでしょう。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(13日現在)

26015.48  ボリンジャー:+3σ(25日)
25567.01  ボリンジャー:+3σ(26週)
25461.44  ボリンジャー:+3σ(13週)
 
25385.87  ★日経平均株価13日終値
 
25307.97  ボリンジャー:+2σ(25日)
25054.50  6日移動平均線
24839.84   新値三本足陰転値
24801.09  ボリンジャー:+2σ(13週)
24673.46  ボリンジャー:+2σ(26週)
24600.47  ボリンジャー:+1σ(25日)
24342.38  均衡表転換線(日足)
24268.22  均衡表転換線(週足)
24268.22  均衡表基準線(日足)
24140.73  ボリンジャー:+1σ(13週)
23892.96  25日移動平均線
23779.92  ボリンジャー:+1σ(26週)
23480.37  13週移動平均線
23341.68  75日移動平均線
23308.42  均衡表雲上限(日足)
23185.45  ボリンジャー:-1σ(25日)
22886.37  26週移動平均線
 
ザラ場高値と安値がいずれも前日水準を下回ったが、上向きの5日線を下回る場面はなく、下値での旺盛な買い需要を窺わせた。ローソク足は陰線を引いた。寄り引けほぼ同値で胴体部分が短く、短い上ヒゲと長い下ヒゲを伴う「トンボ」に似た形状で終了。高値圏でのトンボ示現となれば定石通りなら連騰相場が一旦天井を付けたことになる。
 
25日線との上方乖離率は6.25%(昨日7.13%)に縮小したが依然として過熱ゾーン入りの目安となる5%を上回っており、25日線や13週線の上向きが大勢強気を示唆する中で短期的な調整余地を残している。
 
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