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1138円高と急伸、値がさ株中心に買い
東京株式(前引け)=1138円高と急伸、値がさ株中心に買い
24日午前の日経平均株価は大幅続伸し、前日比1138円95銭高の1万8026円73銭で前場を終えた。
前場は大きく買い優勢に傾き、日経平均は1100円を超える急騰で取引時間中として6営業日ぶりに1万8000円台を一気に回復した。
 
前日のNYダウが量的金融緩和の強化を打ち出したにもかかわらず、前週末と比べて500ドル超大幅続落したものの、日銀のETF買い大幅増額の動きなどを背景に空売り筋の買い戻しが一気に加速する形となった。
日銀が19日、23日と2000億円超の上場投資信託(ETF)を買い入れたことも日本株の売りにくさを意識させ、先高観を一段と強めた。海外投資家による米国株買い・日本売りのポジション解消の動きも反映されたとみられている。
指数寄与度の大きい銘柄が大幅高となり、ファストリ、ソフトバンクグループ(SBG)、東エレクの3銘柄で日経平均を400円程度押し上げた。
 
また、新型コロナウイルスの感染拡大が深刻な欧米のヘッジファンドは、現金化目的でこれまで買い持ちにしていた米国株を売る一方、売り持ちにしていた日本株の買い戻しを足元で進めているとみられ、日本株の押し上げ要因となった。
 
ただ、短期的な買い戻しが中心とみられる中、変動率の高さも警戒され、相場の本格的な底入れを期待した実需の買いは限定的との見方は多い。市場では「4月に入ると日経平均は足元の極端な上昇の反動で再び下値を模索する展開も考えられる」との声も聞かれた。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続伸し、ともに3%超の上昇となった。前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆7399億円、売買高は10億8091万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1675と、全体の約77%を占めた。値下がりは463、変わらずは29銘柄だった。
 

業種別株価指数(33業種)は、鉱業、不動産業、証券・商品先物取引業、石油・石炭製品の上昇率が大きかった。下落はパルプ・紙、陸運業など。
 
個別では、ソフトバンクグループ、ファーストリテイリングが大きく買われたほか、東京エレクトロンも急伸。三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも高い。ファナック、KDDI、ファミマ、バンナムHD、キッコマン、ダイキン工業なども高い。ラクーンホールディングス、マルマエ、エスプール、ビジョンなどストップ高銘柄も続出した。
 
半面、日本電産が軟調、塩野義製薬も安い。小林製薬、ニチレイ、京王、NTTも大きく値を下げた。
 
 
東証2部株価指数は前日比205.25ポイント高の5134.15ポイントと続伸した。
出来高3570万株。値上がり銘柄数は401、値下がり銘柄数は44となった。
 
きょう東証2部に上場したリバーHDは公開価格を下回る初値を付けた。その後も売りに押され午前の取引は初値を下回って終えた。
 
個別ではウェルス・マネジメント、日本アビオニクスが一時ストップ高と値を飛ばした。ヴィスコ・テクノロジーズ、トーヨーアサノ、ワシントンホテル、エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート、レオクランが買われた。
 
一方、フジックス、フクビ化学工業が昨年来安値を更新。岡山県貨物運送、さいか屋、石井表記、阪神内燃機工業、ニッチツが売られた。
 
 
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