「象徴」
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「象徴」 |
1−3月期の国内GDP速報値は物価変動の影響を除いた実質の季節調整値で前期比0.9%減。
年率換算で3.4%減で着地。
マイナス成長は2四半期連続。
2019年度の実質GDPは前年度比0.1%減と5年ぶりのマイナス成長となった。
消費税率引き上げ直後の10−12月期実質GDPは前期比年率で7.3%減。
市場予想の4.8%減よりは低かったがいずれにしても2四半期連続マイナス。
4−6月期のGDPのマイナス幅予想は年率20%超え戦後最大に達するとの見方だ。
1−3月名目GDPは前期比0.8%減、年率換算で3.1%減だった。
ちなみに米国の実質GDPは年率換算マイナス4.8%と約11年ぶりの低水準。
4→6月期は年率換算マイナス40%が見込まれている。
土曜日にダイヤモンドプリンセス号が横浜港を出港した。
3月の時点で船は停泊していた横浜港の大黒ふ頭から三菱重工業横浜製作所の岸壁に移動していた。
そして約3カ月半ぶりに日本を離れマレーシア向かうという。
ある意味「コロナ禍初期」の象徴のような姿だった同船に離日。
離日も別の意味で一つの象徴なのかも知れない。
「テレビの画面の上と左のコロナ情報も早く消えて欲しい」との声もあるという。
それも終焉が近いサインとなるのかも知れない。
一方で土曜の日経朝刊では日経新聞社の「お断り」。
「日経予想の作成に時間がかかっています。
予想を作成できない間はシステム上、利益や配当をゼロとして投資指標を作成。
そのためPERは配当利回りなどが異常値になっています」。
まあ時にはあることでもある。
「数字は信用できない」と考えるのは容易なこと。
しかし、もう一歩進んで考えてみると・・・。
リーマンショック直後の2009年3月期はPER算定不能だった。
それが800倍から再スタートして今年10倍台まで低下したのが歴史。
ちなみに・・・。
PER(株価収益率):89年61.7倍 00年132.5倍 15年17.6倍
PBR(株価純資産倍率):89年5.5倍 00年2.6倍 15年1.4倍
日経平均採用銘柄予想PER27.50倍
EPSは728円まで低下。
(前日809円←853円←1092円←1113円←1198円)。
東証1部全銘柄だと予想PERは28.06倍。
3月25日1606円、4月1日1506円、4月15日1396円
5月1日1189円
20年大発会 1639.92円
19年大発会 1763.93円
18年大発会 1519.48円
17年大発会 1180.37円
16年3月末 1250円。
15年3月期 1124円でした。
14年3月期 1030円。
最大値
19年7月25日 1795.09円
リーマンショック以降のPERはおおむね13倍から18倍のレンジ。
そして異常値があってもそこに収束してきた。
日経が「日経平均のPERあるいはEPSは異常値」という。
ならば「そこは市場の隙間あるいは市場のひずみ・ゆがみ」ということも可能ではなかろか。
「日経平均がゾーンの範囲外にあるのは市場環境に大きな変化があった場合」との声。
株は下げなきゃ上がれない。
株は上げなきゃ下がらない。
この心理は重要だ。
(櫻井)