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NYダウ60ドル安、シスコシステムズの下げが重荷
【市況】NYダウ60ドル安、シスコシステムズの下げが重荷
 
18日のNYダウ工業株30種平均は続落し、前日比60ドル10セント安の3万5870ドル95セントで終えた。
シスコシステムズが前日の引け後に発表した8〜10月期決算は、調整後1株当たり利益が市場予想を上回った。ただ、11〜1月期の売上高見通しは市場予想に届かず、この日の株式相場全体の重しとなった。
また、長期金利の低下を眺め、利ざや縮小が懸念された金融株を中心に売りが広がった。
一方、百貨店大手メーシーズはこの日、22年1月通期の売上高と調整後1株当たり利益を上方修正し、急騰した。1カ月余りに及んだ従業員のストライキが前日終了した農業機械大手ディアも、堅調だった。
 
クレジットカードのアメリカン・エキスプレスや工業製品・事務用品のスリーエム(3M)、映画・娯楽のウォルト・ディズニーの下げも目立った。
 
米フィラデルフィア連銀がこの日朝方発表した11月の製造業景況指数は39.0と、前月の23.8から大幅上昇。市場予想(24.0)も上回った。米労働省が発表した最新週の新規失業保険申請件数は前週比1000件減の26万8000件と、7週連続で改善した。
 
民間調査会社コンファレンス・ボードが発表した10月の米景気先行指標総合指数は118.3で、前月比0.9%上昇。市場予想(0.8%上昇)を上回り、8〜9月から回復ペースが加速した。いずれも堅調な内容で、株式相場の下値を支えた。
 
ダウ平均は午前中に一時276ドル安まで下げたが、午後にかけて下げ渋った。完全自動運転の電気自動車を2025年にも発売すると伝わったスマートフォンのアップルが3%上昇し、ダウ平均を下支えした。同社株は2カ月ぶりに上場来高値を付ける場面があった。16日に市場予想を上回る好決算を発表したホームセンターのホーム・デポへの買いも続いた。
 
ナスダック総合株価指数は反発した。前日比72.139ポイント高の1万5993.710で終え、過去最高値を更新した。画像処理半導体のエヌビディアが8%高で終えた。前日夕に市場予想を上回る21年8〜10月期決算を発表し、アナリストの目標株価の引き上げが相次いだ。半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)も連れ高した。
 
S&P500種株価指数は前日比15.87ポイント(0.3%)高の4704.54で終えた。同指数も過去最高値を更新した。
 
 
NYダウ工業株30種(ドル)
35,870.95−60.10
S&P500種
4,704.54+15.87
ナスダック
15,993.710+72.139
NY金(ドル/トロイオンス)
1,861.40−8.80
NY原油(ドル/バレル)
78.87+0.51
円・ドル
114.19 - 114.27+0.18
 
 

【シカゴ日本株先物概況】


18日のシカゴ日経平均先物は小反発した。
12月物は前日比50円高の2万9610円で引け、18日の大取終値を40円上回った。18日の米株式市場は主要指数がまちまちで決め手材料とならず、方向感のない動きとなった。
昨日引け後に発表された決算に失望したシスコシステムズ(CSCO)の下落がNYダウを押し下げ、寄り付き後下落。世界で新型コロナ感染が再流行しているため景気回復懸念が広がったほか、連邦準備制度理事(FRB)のパウエル議長再任の行方もいまだ不透明で警戒感が台頭し終日軟調に推移した。
 
 
シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
29610 ( +40 )
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
29625 ( +55 )
( )は大阪取引所終値比





【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7255.96(−35.24)
18日のFTSE100種総合株価指数は3日続落した。前日の終値に比べ35.24ポイント(0.5%)安の7255.96で引けた。
インフレ懸念で投資家のリスク回避姿勢が強まり、指数構成銘柄の5割超が値下がりした。商品相場の下落で資源関連株が下げを主導した。
 
個別では、鉱業のフレスニージョとサイバーセキュリティのダークトレース、医薬品のグラクソ・スミスクラインの下げが目立った。産金・産銀会社ポリメタル・インターナショナル(3.0%安)、鉱業大手アングロ・アメリカン(2.8%安)も売られた。
 
一方、郵便大手のロイヤル・メールは10%近く上昇した。18日に自社株買いと特別配当の株主還元策を発表したことが好感された。住宅大手のパーシモン(4.8%高)やバークリー・グループ(3.9%高)、テイラー・ウィンペイ(3.8%高)も堅調だった。
 
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 16221.73(−29.40)
18日のドイツ株式指数(DAX)は7営業日ぶりに反落した。終値は前日と比べて29.40ポイント(0.2%)安の1万6221.73だった。
 
個別では、タイヤのコンチネンタルが下落した。最高財務責任者(CFO)の人事交代を発表したことが材料視された。航空エンジン大手のMTUエアロ・エンジンズも売られた。
一方、医療機器のシーメンス・ヘルシニアーズは、複数のアナリストによる株価目標引き上げなどが好感され買われた。
 
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 7141.98(−14.87)
 
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