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115円高と続伸、31年ぶり高値水準
東京株式(前引け)=115円高と続伸、31年ぶり高値水準

14日午前の日経平均株価は続伸し、午前終値は前日比115円05銭高の3万0562円42銭だった。約31年ぶりの高値水準となった。
きょう前場は買い優勢で始まり、その後も日経平均は次第に水準を切り上げた。前日のNYダウが6日ぶりに反発に転じたことが好感された。一時は350円弱の上昇で3万790円近辺まで水準を切り上げる場面があり、今年の取引時間中の高値である3万0714円52銭を上回った。
 
前場終盤に利益確定売りで上げ幅を縮小し、結局前引け時点では3万500円台で着地したが、これは年初来高値である2月16日の終値3万467円75銭を上回る水準となっている。ただ、個別では利益確定の動きも顕在化しており、値上がり銘柄数を値下がり銘柄数が上回っている。
 
政府は13日、新型コロナワクチンを2回接種完了した人が5割を超えたと発表した。足元で国内の新規感染者数が減少しつつあることも、経済再開に向けた期待感から相場上昇を後押しした。
 
市場からは「欧米株売りの日本株買いの流れにあるが、総裁選への石破氏不出馬ニュースで改革イメージの河野氏が優勢との見方から海外投資家の買いを誘った。ただ、過熱感は強く、総裁選公示日の17日あたりでいったんスピード調整に入るのではないか」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに続伸した。TOPIXは取引時間中として約31年ぶりに2100を上回った。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆6372億円、売買高は6億6840万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は966、値下がりは1095、変わらずは125銘柄だった。
 
 

業種別株価指数(33業種)は保険業、石油・石炭製品、海運業などが上昇。下落はその他製品、電気・ガス業、医薬品など。
 
個別では売買代金トップの日本郵船が堅調、川崎汽や川重も上昇した。NSユナイテッド海運は急伸となった。レーザーテックも商いを伴い上昇した。トヨタ自動車、昭和電工、三井ハイテック、東京海上ホールディングス、ZHDも買われた。
 
半面、任天堂が軟調、レノバも値を下げた。神戸物産が急落したほか、Hameeも大幅安。タマホームの下げも目立つ。Gumi、コナミHDや大平金、日軽金HDが下落した。
 
 
東証2部株価指数は前日比33.87ポイント高の7881.59ポイントと3日続伸した。
出来高は5820万株。値上がり銘柄数は230、値下がり銘柄数は154となった。
 
個別では、石井表記がストップ高。さいか屋は一時ストップ高と値を飛ばした。コメ兵ホールディングス、ダイショー、クリヤマホールディングス、サイオス、神島化学工業など21銘柄は年初来高値を更新。松尾電機、テラプローブ、ニッチツ、マーチャント・バンカーズ、スーパーバッグが買われた。
 
一方、広島電鉄が年初来安値を更新。バリオセキュア、ウイルコホールディングス、東邦金属、日本アビオニクス、ヴィスコ・テクノロジーズが売られた。
 
 
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