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NYダウ44ドル高、追加財政策への期待再燃
【市況】NYダウ44ドル高、追加財政策への期待再燃

 
19日のNYダウ工業株30種平均は3日ぶりに反発した。前日比44ドル81セント(0.2%)高の2万9483ドル23セントで終えた。
 
中断していた米議会での追加経済対策の協議が再開する見込みと伝わった。早期に追加対策で与野党が合意すれば、米経済の回復が進むとの思惑から買いが優勢になった。
 
米メディアによると、米民主党のシューマー上院院内総務はこの日、追加経済対策法案の協議再開をめぐり、共和党のマコネル上院院内総務が同意したと述べた。午後のこの報道が支援材料となり、午前から軟調だったダウはプラス圏に浮上。ただ、新型コロナの感染拡大や対策強化が景気に及ぼす影響への懸念から上値は重かった。
 
英製薬アストラゼネカは19日、オックスフォード大学と開発中の新型コロナワクチンの臨床試験の初期データで高齢者を含む全ての被験者に抗体反応が確認されたと発表した。米モデルナやファイザーが開発を進めるワクチンも年内に供給が始まるとみられており、ワクチン普及で世界経済の正常化が進むとの期待も根強い。
 
ダウ平均は午前中に200ドル超下落する場面もあった。
 
取引開始前に発表された最新週の新規失業保険申請件数は前週比3万1000件増の74万2000件と、市場予想(ロイター通信調べ)の70万7000件を上回り、雇用情勢をめぐる懸念が強まった。
 
 
顧客情報管理(CRM)のセールスフォース・ドットコムと半導体のインテルが買われた。小売大手のウォルマートも上昇が目立った。一方、ドラッグストアのウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンスや医療保険大手ユナイテッドヘルス・グループが売られた。
 
セクター別では、エネルギー、ソフトウェアサービスが上昇した一方で、公益事業が下落。
 
ナスダック総合株価指数も反発した。前日比103.111ポイント(0.9%)高の1万1904.714で終えた。電気自動車(EV)のテスラが上場来高値を更新した。マイクロン・テクノロジーやアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)など半導体関連株の上昇が目立った。
 
 
NYダウ工業株30種(ドル)
29,483.23+44.81
S&P500種
3,581.87+14.08
ナスダック
11,904.714+103.111
NY金(ドル/トロイオンス)
1,861.50−12.40
NY原油(ドル/バレル)
41.76−0.0619日 16:55
円・ドル
103.72 - 103.77−0.10


 

【シカゴ日本株先物概況】


 
19日のシカゴ日経平先物は小幅に続落した。12月物は前日比40円安の2万5600円で引け、19日の大取終値を60円上回った。
週間の米新規失業保険申請件数が増加し雇用低迷を示し、朝安で始まった。その後は米追加経済対策の協議再開への期待から日経平先物は米株とともに買いが優勢になり、下げ渋った。
この日の12月物安値は2万5410円、高値は2万5690円。
 
 
シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
25600 ( +60 )
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
25610 ( +70 )
( )は大阪取引所終値比



【欧州株式市場】
 
■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 6334.35(−50.89)
19日のFTSE100種総合株価指数は反落した。前日の終値に比べ50.89ポイント(0.8%)安の6334.35で引けた。構成銘柄の7割が下落した。
日本や欧米などで新型コロナウイルスの感染拡大が進んでいることを背景に、景気の先行き懸念が強まった。コロナワクチンの開発進展期待は根強いものの、株価指数は急落で始まり、終日マイナス圏での推移となった。
英国と欧州連合(EU)の通商交渉の成り行きを見極めたいとして、買いを手控える投資家も多かった。資源株や金融株など景気動向に敏感な銘柄を中心に売られた。
時価総額の大きい石油株、鉱業株、たばこ株、銀行株の全銘柄が下落し、相場を押し下げた。
個別銘柄では2020年4〜9月期の決算を発表した特殊化学のジョンソン・マッセイや、投資会社のメルローズ・インダストリーズ、航空機エンジンのロールス・ロイスが安かった。
アストラゼネカが0.7%安とさえなかった。石油大手BPは3.3%安と軟調、同ロイヤル・ダッチ・シェルもA株(2.5%安)、B株(1.8%安)ともに売られた。
 
半面、WMモリソン・スーパーマーケッツや英スーパー大手テスコなど一部小売株は上昇した。製薬大手グラクソ・スミスクラインは1.5%高と堅調だった。
 
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 13086.16(−115.73)
19日のドイツ株式指数(DAX)は反落した。終値は前日と比べて115.73ポイント(0.9%)安の1万3086.16だった。
新型コロナウイルスの感染拡大の懸念が根強く、投資家心理の重荷になった。
個別では、アナリストが投資判断を引き下げたミュンヘン再保険が安かった。航空エンジン大手のMTUエアロ・エンジンズは続落した。半面、料理宅配大手のデリバリーヒーローは高くなった。
 
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 5474.66(−36.79)
 
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