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横ばい展開か

横ばい展開か
今週は軟調となった。日経平均は週初の14日に大幅下落。ソフトバンクGが決算を材料に急落しており、この影響を大きく受けた。火曜以降は2万8000円近辺での一進一退が続いた。週半ばまでは半導体株や新興銘柄など、グロース色の強いところに資金が向かった。後半には半導体株が崩れたが、17日には統計データを手掛かりに調整が進んでいたインバウンド関連に幅広く買いが入るなど、日本株からは資金が逃げなかった。
月曜に大きく下げた後はほぼ横ばいといった動きであったが、週間では下落。日経平均は週間では約363円の下落となり、週足では陰線を形成した。
 
 
来週の東京株式市場は、横ばい展開か。
水曜23日が勤労感謝の日により休場で、立ち合いは4日。米国も木曜24日が感謝祭により休場となる。日本、米国とも休場を挟む上に材料に乏しい週で、方向感が出づらいとみる。
 
米国で控えるFRB(米連邦準備制度理事会)関係者らの発言機会や重要経済指標に相場が翻弄される可能性もあるが、選別物色の流れは維持されそうだ。
来週も同様の「ブラード砲」や、現地22日に予定されるクリーブランド連銀のイベントでのメスター総裁の発言が、マーケットにタカ派色を植え付ける可能性は十分にあるだろう。
米金利への上昇圧力が再び強まることも予想されるが、円高方向への動きは目先一巡したともとらえられる。
米国は感謝祭休場の後はブラックフライデーに突入する。年末商戦に対する期待は相場の下支えとなる。今週同様に強弱感が入り交じる状態が続く可能性が高く、指数の水準は大きく変化しないと予想する。
ここ直近で株価が調整した自動車株は、好実態が再評価されることも想定される。また、前週までのグロース(成長)株などの上昇で資金力に余裕が増えた投資家も少なくないとみられ、有望株が狙い撃ちされる可能性もあるだろう。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(18日現在)
 
29484.53  ボリンジャー:+3σ(13週)
29037.31  ボリンジャー:+2σ(26週)
28803.31  ボリンジャー:+2σ(13週)
28683.01  ボリンジャー:+3σ(25日)
28282.71  ボリンジャー:+2σ(25日)
28214.13  ボリンジャー:+1σ(26週)
28122.09  ボリンジャー:+1σ(13週)
28012.64  6日移動平均線
 
27899.77  ★日経平均株価18日終値
 
27882.41  ボリンジャー:+1σ(25日)
27850.08  均衡表転換線(日足)
27738.76  均衡表雲上限(週足)
27639.47  75日移動平均線
27482.11  25日移動平均線
27440.88  13週移動平均線
27422.37  均衡表雲上限(日足)
27390.95  26週移動平均線
27371.50  均衡表基準線(週足)
27283.48  均衡表基準線(日足)
27199.74   新値三本足陰転値
27160.08  200日移動平均線
27081.81  ボリンジャー:-1σ(25日)
 
ローソク足は日足、週足とも陰線を引き、終値は下向きの5日移動平均線を下回った。週足では今週陰線の胴体部分が先週陽線の胴体部分を上回る「かぶせ線」を示現し、短期的な天井到達を示唆している。もっとも、上向きをキープする25日線との上方乖離率は1.52%と小さいため短期的な値幅調整の余地は限られそうだ。
 
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