様子見ムードか
様子見ムードか |
29日の日経平均株価は4日続落。終値は前日比86円安の2万3331円で、今月5日以来の安値となった。
新型コロナの感染拡大や米株急落を受けて短期筋からと見られるリスク回避の売りが広がった。取引時間中の米株先物が下げ渋っているため売り一巡後は緩やかに戻しているが、積極的な買い手は不在で調整ムードからは脱し切れないでいる。後場は日銀のETF買い期待も支えになったようだ。
前日のダウ平均の650ドル安を受けても1桁の下落で終えており、今週は非常に底堅い。今晩の欧米株に反発が見られれば、2万3500円台辺りまでの戻りは十分期待できるだろう。
欧州ではECB理事会、米国ではアマゾンなど主力株の決算が多数あり、これらが欧米株の反転材料になるかが注目される。
30日の日経平均株価は、週末と月末が重なるうえ、米大統領選も迫り様子見ムードが強まりそうだ。
東証1部の売買代金直近2営業日は2兆円超えとなっているものの「日経平均株価や、TOPIX Core30などの株価指数の構成銘柄変更による要因が大きい」との声が聞かれた。21年3月期第2四半期(20年4−9月)の決算発表などが本格化するなか「足元の業績動向から好業績期待銘柄への個別株物色が中心になりそう」との見方があった。
■今後のポイント
・新型コロナウイルスのワクチン・有効治療薬の開発競争は加速する可能性
・米追加経済救済策成立は大統領選挙後となる可能性
・ウイルス感染拡大で欧米経済見通しは不透明
■上値・下値テクニカル・ポイント(29日現在)
23671.13 新値三本足陽転値
23619.28 ボリンジャー:+1σ(25日)
23518.57 ボリンジャー:+1σ(13週)
23512.76 ボリンジャー:+1σ(26週)
23455.80 25日移動平均線
23453.58 6日移動平均線
23438.96 均衡表転換線(日足)
23338.50 均衡表基準線(日足)
23331.94 ★日経平均株価29日終値
23302.15 均衡表転換線(週足)
23292.32 ボリンジャー:-1σ(25日)
23199.67 均衡表雲上限(日足)
23192.91 13週移動平均線
23128.84 ボリンジャー:-2σ(25日)
23111.60 75日移動平均線
22965.36 ボリンジャー:-3σ(25日)
22867.25 ボリンジャー:-1σ(13週)
22646.11 均衡表雲下限(日足)
22541.58 ボリンジャー:-2σ(13週)
22534.84 26週移動平均線
22215.92 ボリンジャー:-3σ(13週)
21999.10 200日移動平均線
ローソク足は下ヒゲがなく胴体部分の長い「陽の寄り付き坊主」を示現し、下値での買い需要の強さを確認した。
ただ、下降を続ける5日線が25日線を下回ったほか、RSI(14日ベース)が37.75%と中立圏下限の目安となる40%を下回り、売り圧力の強まりも窺える。
日足の一目均衡表で転換線が下降しているほか、ボリンジャーバンドで一時-2σ近くまで下げたこともあり、短期的な下落圧力を残したまま大引けを迎えた格好となった。