反落スタート、100円超安 利益確定売り
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【市況】東京株式(寄り付き)=反落スタート、100円超安 利益確定売り
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8日の日経平均株価は反落して始まった。始値は前日比96円59銭安の2万9819円55銭だった。その後、下げ幅は100円を超えた。前日までの7営業日で2200円超上げていたため、目先の利益を確定させる売りが先行している。
前日の欧州株市場が総じて軟調だったほか、米国株市場ではNYダウが続落したことで東京市場でも目先利益確定の売りを誘発しやすい環境にある。直近まで日経平均は7連騰で前日の朝方には3万円大台を回復したことから、目先上昇一服となる可能性は否めない。前日の米国株市場では、新型コロナウイルスの感染再拡大を背景とした経済への影響を警戒して景気敏感株に売りが目立ったことも重荷となる。
ただ、ナスダック総合指数が小幅ながら連日の最高値に買われていることはポジティブ材料で、為替が円安に振れていることもあって、ハイテクセクターには追い風となりそうだ。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はいずれも上昇している。
個別ではソフトバンクグループの上昇が目立ち、日経平均を1銘柄で40円程度押し上げている。東エレク、信越化、エムスリー、アドテストが高い。KDDI、王子HD、大王紙が上昇。中部電力、東ガス、ニコン、HOYAも高い。武田薬、塩野義薬、花王も上げている。
半面、ファナック、ファストリ、オムロン、テルモが安い。