兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
会員情報作成
ログイン
初めてのお客様は、
『会員情報作成』から登録をお願い致します。
上値の重い展開が予想されるが、下値も限定的か

上値の重い展開が予想されるが、下値も限定的か
 
今週は、トランプ米大統領が対中投資の制限を検討していると伝わり、週初から売りに押される展開。さらに9月の米ISM製造業景気指数が大幅に悪化したことで、景気回復への楽観的な見方が急速に冷やされた。その後に出てきた米指標も弱い内容となり、ダウ平均は連日の大幅下落。日経平均も21500円を割り込み下値模索が続いた。
今週は米経済の変調という新たな悪材料の出現で日経平均は2週連続安となり、9月の戻り相場がひとまず終わった格好となっている。
日経平均は週間では468円の下落となり、週足では2週連続で陰線を形成した。
 
直近9月の上げ幅の半値押しに近い水準まで下げ、13週、26週、52週各移動平均線の集中する2万1300円台に達したことで、目先的にはいったん下げ止まる可能性がある。ただ、この先も下げの主因である米経済指標の悪化が続けば調整が進む可能性は否定できない。
 
日経平均は25日線を突破し、再び年初来高値を窺うかのカギは、来週10日からの米中閣僚会議の行方次第といったところであろう。基本的にはこの内容を見極めたいとの見方から、様子見姿勢の強い地合いが続くと予想する。コンセンサスは、米中摩擦は長期化するものの、暫定合意的な流れの中で、15日に控えている関税引き上げを延期するといったところがベストであろう。
一方で、進展が見られないようだと、関税引き上げ競争が再燃するとの警戒感が強まりやすく、75日線割れから節目の2万1000円が意識されよう。
 
ただ、米国の追加利下げ期待も高まっており、米国株はいったん持ち直すと想定する。
日本株にも下げ止まりを期待した買いが入ると考える。
また国内では、小売株を中心に決算が多く出てくることから、個別の活況が全体を下支えするだろう。米中協議関連のニュースが出てくればそれに大きく振らされることにはなりそうだが、今週大きく下げた分、来週は下げづらい相場環境が続くと予想する。
 
 
■テクニカル・ポイント(4日現在)
 
22573.22  ボリンジャー:+2σ(25日)
22392.56  ボリンジャー:+2σ(26週)
22364.62  ボリンジャー:+2σ(13週)
22079.09  新値三本足陽転値
22040.71  ボリンジャー:+1σ(25日)
21882.94  ボリンジャー:+1σ(26週)
21835.13  ボリンジャー:+1σ(13週)
21730.46  均衡表転換線(日足)
21698.33  均衡表雲上限(週足)
21675.09  6日移動平均線
21508.19  25日移動平均線
 
21410.20  ★日経平均株価4日終値
 
21373.33  26週移動平均線
21308.34  均衡表基準線(日足)
21305.63  13週移動平均線
21280.43  75日移動平均線
21236.84  均衡表基準線(週足)
21209.38  200日移動平均線
21183.16  均衡表転換線(週足)
21178.42  均衡表雲下限(週足)
20975.68  ボリンジャー:-1σ(25日)
20966.92  均衡表雲上限(日足)
20863.71  ボリンジャー:-1σ(26週)
20776.13  ボリンジャー:-1σ(13週)
20709.70  均衡表雲下限(日足)
20443.16  ボリンジャー:-2σ(25日)
 
ローソク足は陽線を引いたが、ザラ場高値は昨日高値に届かなかった。終値は昨日に続いて25日移動平均線を下回った。5日線や日足の一目均衡表の転換線は下向きで引け、短期的な売り圧力を来週に持ち越す形となった。
ボリンジャーバンドでは、終値が中心線を下放れたほか、RSIは38.81%(昨日42.26%)に低下し、こちらも短期的な下落トレンド継続を示唆している。
 
a