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117円安と続落、米株安を嫌気
東京株式(前引け)=117円安と続落、米株安を嫌気
26日前引けの日経平均株価は続落した。前日比117円16銭安の2万1076円65銭で取引を終了した。
 米連邦準備理事会(FRB)による早期利下げ期待がやや後退し、前日の米株式相場が下落。海外勢による株価指数先物売りに押された。
 
ただ、2万1000円台半ばでは押し目買いが入り下げ渋る動きをみせている。半導体製造装置関連や電子部品株が買われ全体を支え、外国為替市場では1ドル=107円40銭台の推移と足もと円安含みでもみ合っていることも株価下支え材料となった。

この日は、6月末配当の権利落ち日だったことも株価の重しになった。6月末に配当を行う企業が多い食品の業種別株価指数が下落率上位に入ったほか、外食株の一角も商いを伴って大きく値を下げた。日経平均の権利落ち分は30円程度とみられる。
 
ドルの対円相場が下げ一服となる中、日経平均の下げ幅はあまり広がらなかった。20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)を前に「基本的には、イベント待ちの状況」とされ、出来高や売買代金も引き続き低水準だった。

市場からは「上海株が値を下げ、米中交渉が上手く行かないことへの警戒感につながっている。下へのリスクは強く残り、月内にも日経平均2万500円への可能性があるのはないか」との声が聞かれた。
 
東証株価指数(TOPIX)は6.25ポイント安の1537.24だった。JPX日経インデックス400も続落した。
 
東証1部の売買代金は概算で8088億円、売買高は4億4956万株だった。値下がり銘柄数は1234銘柄、値上がり773銘柄、変わらず127銘柄だった。
業種別では33業種中8業種が値上がり。1位は金属製品で、以下、非鉄金属、海運、石油・石炭が続いた。値下がり上位にはゴム製品、電気・ガス、水産・農林。

個別では、指数寄与度の高いファストリとソフトバンクグループ(SBG)の2銘柄で日経平均を50円強押し下げた。東ガスや関西電が年初来安値を更新した。トヨタ自動車、キヤノンも軟調だった。資生堂、花王なども値を下げた。マクセルホールディングスが急落、ネットワンシステムズも大幅安となった。ウェルネット、KDDIやNTTドコモが安い。
 
半面、東京エレクトロン、アドバンテストが高く、村田製作所も買い優勢となった。LIXILグループが大幅高となり、レオパレス21も物色人気となった。ファナックや安川電、高島屋も買われた。
 
東証2部株価指数は前日比17.87ポイント高の6512.64ポイントと反発した。
出来高3081万株。値上がり銘柄数は201、値下がり銘柄数は177となった。

きょう東証2部に上場したヤシマキザイは公開価格(1280円)を13%上回る1450円で初値を付け、前引けは1300円だった。 

個別では、JESCOホールディングス、金下建設、フォーシーズホールディングス、セコム上信越、互応化学工業など7銘柄が年初来高値を更新した。リミックスポイント、新内外綿、ミズホメディー、ダイヤモンドエレクトリックホールディングス、ジー・スリーホールディングスが買われた。
 
一方、明豊ファシリティワークス、アイケイ、日本製麻、自重堂、TONEなど11銘柄が年初来安値を更新した。オーミケンシ、工藤建設、コーア商事ホールディングス、カワニシホールディングス、ゼロが売られた。

 
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