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5営業日続伸31ドル高、ディズニー売られる
【市況】5営業日続伸31ドル高、ディズニー売られる

7日のNYダウ工業株30種平均は5日続伸し、前日比31ドル99セント(0.08%)高の3万8884ドル26セントで終えた。米国の利下げ先送りを巡る懸念の後退が引き続き相場を支えた。
 
半面、ダウ平均は前日までの4営業日で1036ドル上昇し、主力株の一角に利益確定売りも出やすかった。ダウは米利下げ観測を背景に上伸して取引を開始。ただ、赤字決算を発表したディズニーが9%超安と大幅に下落したことに加え、米連邦準備制度理事会(FRB)高官の利下げに消極的な発言が相場の重荷となった。
 
労働市場の過熱感が薄れつつあるとの見方から、米連邦準備理事会(FRB)が年後半にも利下げに転じるとの観測が改めて広がっている。7日の米債券市場では長期金利が前日終値(4.48%)を下回って推移し、株式の相対的な割高感が薄れたことも株買いを支えた。ダウ平均の上げ幅は一時100ドルを超えた。

買い一巡後は伸び悩み、午後に小幅安に転じる場面があった。S&P500種株価指数が一時、節目となる5200を上回ったものの、一段と上昇する勢いがなかった。ダウ平均の構成銘柄ではないが、エヌビディアなど半導体株の一角が売りに押され、株式相場の重荷となった。

来週には4月の米消費者物価指数(CPI)や小売売上高などの発表がある。「カタリスト(材料)に欠き、レンジ内での取引になりやすい」との見方があった。

個別銘柄ではメルクやダウ、ビザ、ユナイテッドヘルス・グループが買われた。データセンターのサーバーで人工知能(AI)のソフトウエアを動かすための独自の半導体開発に取り組んでいると6日に伝わったアップルも上昇した。

半面、ディズニーは9.5%安で終えた。2024年1〜3月期決算で売上高や動画配信の契約者数が市場予想を下回った。スリーエムやマイクロソフト、インテルも安い。

ナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反落した。前日比16.690ポイント(0.10%)安の1万6332.555で終えた。半導体株の一角が売られたほか、4月の中国の販売が低調だったと伝わったテスラの下げも目立った。
 

【シカゴ日本株先物概況】
 
7日のシカゴ日経平均先物は下落した。6月物は前日比165円安の3万8715円で終えた。
NYダウ平均は、決算内容が予想を下回った米娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニーが大きく売り込まれたものの、5営業日続伸した。
同日の米株式市場でナスダック総合株価指数は下落した。投資家心理がやや弱気に傾き、日経平均先物にも売りが優勢となった。
 
 
シカゴ日経225先物 (円建て)
38715 ( -165 )

シカゴ日経225先物 (ドル建て)
38735 ( -145 )

( )は大阪取引所終値比
 
 







【欧州株式市場】
 
■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 8313.67(+100.18)
 
7日のFTSE100種総合株価指数は3日続伸した。英国の連休前3日の終値に比べ100.18ポイント(1.21%)高の8313.67で終え、最高値を再び更新した。米利下げ観測を背景に米株式相場が7日も上昇して始まり、投資家心理を上向かせた。

英バークレイズなど銀行株に買いが優勢だった。7日にスイスの金融大手UBSが市場予想を上回る増益決算を材料に大幅高となり、英国の銀行株にも買いが波及した。スイスのグレンコアなど資源株の一角が買われた。半面、英格安航空会社(LCC)のイージージェットなど空運株が売られた。2024年1〜3月期決算が大幅な減益となった石油大手の英BPも下げた。

FTSEの構成銘柄では、複合企業DCCが4.55%高と上昇率トップ。エネルギー小売り大手SSEが4.15%高、金融大手バークレイズが3.95%高と続いた。一方、格安航空大手イージー・ジェットが5.80%安と低迷したほか、高級衣料バーバリー・グループが2.46%安、投資会社メルローズ・インダストリーズが2.05%安だった。
 
 
 
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 18430.05(+254.84)

7日のドイツ株価指数(DAX)は3日続伸し、前日比254.84ポイント(1.40%)高の1万8430.05で終えた。欧米の利下げ期待が投資家心理を支えた。四半期決算を公表した半導体の独インフィニオンテクノロジーズが大幅高となるなどテクノロジー関連の銘柄が買われた。

銀行や不動産、自動車関連の銘柄が上昇した。一方で防衛大手の独ラインメタル株、スポーツ用品大手のアディダス株が下げた。

個別では、半導体大手インフィニオン・テクノロジーズが12.93%高と急伸した。2024年1〜3月期決算とあわせて24年9月通期の売上高見通しの範囲を下方修正した。ただ長期的な業績回復への期待から、同社株には買いが優勢となった。通販大手ザランドが8.47%高、素材化学大手コベストロが3.53%高と買われた。他方、防衛大手ラインメタルが3.22%安、スポーツ用品大手アディダスとハノーバー再保険が1.33%安と売られた。

 

 

■フランス・パリ株価指数
CAC40 8075.68(+79.04)

フランスCAC40種指数は0.99%高だった。好決算を背景に金融株がけん引した。


 
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