兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
会員情報作成
ログイン
初めてのお客様は、
『会員情報作成』から登録をお願い致します。
NYダウ101ドル安、米中の対立激化懸念
【市況】NYダウ101ドル安、米中の対立激化懸念
 
21日のNYダウ工業株30種平均は反落した。前日比101ドル78セント安の2万4474ドル12セントで終えた。
経済活動の再開を期待した買いで午前中は上げる場面もあったが、前日までの5営業日で1300ドルあまり上昇しており、次第に利益確定売りが優勢になった。米中の関係悪化を警戒した売りも出た。
 
序盤は景況指数などの米経済指標の改善を好感し、プラス圏に浮上する場面もあった。全米50州で段階的に経済活動の制限が緩和され、投資家心理は強気に傾いている。ニューヨーク市が小売りなどの営業再開に向けて動いていると伝わったことも好感された。
 
米労働省が発表した最新週の新規失業保険申請件数は、市場予想をやや上回ったものの、前週からは減少。フィラデルフィア連銀や、IHSマークイットが発表した景況指数も、前月から改善した。コンファレンス・ボードの景気先行指標総合指数は前月から低下幅が縮小し、市場予想を上回った。
 
トランプ米大統領は20日夜、中国が米大統領選で民主党候補のバイデン前副大統領を支援するために「偽情報のキャンペーンを展開している」などと書き込んだ。米上院は20日、米国に上場する中国企業に経営の透明性を求め、最終的には上場維持を難しくする可能性のある法案を可決している。米中対立が激化し、世界経済の不透明感が強まると懸念された。
 
前日に大きく上昇した映画・娯楽のウォルト・ディズニーと半導体のインテルが利益確定売りに押された。スマートフォンのアップル、ソフトウエアのマイクロソフトも安い。
 
セクター別では、半導体・同製造装置が大きく下落。一方で、保険、自動車・自動車部品が上昇した。
 
ナスダック総合株価指数は反落した。前日比90.89ポイント安の9284.88で終えた。前日に上場来高値を更新したネット通販のアマゾン・ドット・コムは7営業日ぶりに反落した。
 
 
NYダウ工業株30種(ドル)
24,474.12−101.78
S&P500種
2,948.51−23.10
ナスダック
9,284.881−90.895
NY金(ドル/トロイオンス)
1,721.90−30.20
NY原油(ドル/バレル)
33.91+0.42
円・ドル
107.62 - 107.65−0.15


 

【シカゴ日本株先物概況】


21日のシカゴ日経平均先物は反落した。
6月物は前日比265円安の2万0460円で引け、21日の大取終値を160円下回った。
日経平均先物は米中関係悪化への警戒感が強まり売られた。
トランプ米大統領は21日、ツイートで中国は大統領選候補のバイデン前副大統領を勝たせようと偽情報を流していると批判した。また、ホワイトハウスで記者団に対し、中国政府による香港の統制強化に向けた法案が実現すれば「強硬に対処する」と述べた。
NYダウは、米中対立の激化への懸念から売りが広がった。また、週次の新規失業保険申請件数が200万件超と依然として高水準なことや、5月フィラデルフィア連銀製造業景況指数も予想を下回り、労働市場や景気への懸念が一段の重しとなり、終日軟調推移となった
 
この日の6月物安値は2万0445円、高値は2万0745円。
 
シカゴ日経225先物6月限 (円建て)
20460 ( -160 )
シカゴ日経225先物6月限 (ドル建て)
20475 ( -145 )
( )は大阪取引所終値比



【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 6015.25(−51.91)
21日のFTSE100種総合株価指数は反落した。前日の終値に比べ51.91ポイント(0.9%)安の6015.25で引けた。
英イングランド銀行(中央銀行)のベイリー総裁が、6月の金融政策委員会ではこれまで導入に慎重だったマイナス金利政策も含めて議論する考えを表明。これを受け、21日の英国債利回りが低下し、金融機関の収益悪化懸念から銀行株が軒並み大幅安となった。
また、トランプ米大統領が20日夜、新型コロナウイルスの感染拡大の対応を巡って中国を厳しく非難し、米中関係悪化への懸念が強まったのも重荷となった。
指数構成銘柄全体の約6割が下落した。
 
主な個別銘柄では、ロイズ・バンキング・グループは5%近く、HSBCホールディングスは3%超、それぞれ下落した。
半面、米政府からワクチン開発に絡んで10億ドルを調達した製薬大手アストラゼネカが0.9%高と強含んだ。格安航空大手イージージェットは4.4%高と堅調だった。
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 11065.93(−157.78)
21日のドイツ株式指数(DAX)は5日ぶりに反落した。終値は前日と比べて157.78ポイント(1.4%)安の11065.93だった。トランプ米大統領がツイッターに中国批判を投稿したことで米中対立への懸念が強まり、幅広い業種で売りが優勢となった。
5月製造業PMI速報値が36.8と前月(34.5)から改善したものの、市場予想(39.2)を下回ったことも嫌気されている。
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 4445.45(−51.53)
 
a