弱含みの展開か
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弱含みの展開か |
7日の日経平均株価は5日ぶりに大幅反発。終値は前日比434円高の2万7490円だった。昨日の米株高や米民主党の勝利による不透明感後退を受けて大きく買いが先行。取引時間中の高値は2万7624円(568円高)まで買い進まれるなど、1990年8月以来およそ30年5カ月ぶりの高値を示現した。足元で新型コロナの感染拡大が急となっているが、日本も米国も意に介することなくカネあまりによる株高を続けている。
終値(2万7490円)では2万7000円を大きく上回っており、5日線(2万7281円、7日時点)も超えてきた。明日は米雇用統計の発表を控えた三連休前で、上値は追いづらいだろう。
ただ、きょうのような上昇を見せられると売りも出しづらく、下げたとしても底堅い地合いにはなると予想する。財務相、日銀、金融庁が3者会合を本日開くとの報道が流れてきた。1都3県で緊急事態宣言が発令されるタイミングで金融面でのケアが出てくるようなら、それも売りを手控える要因になると考える。
昨年大納会(12/30)の終値は2万7444円。きょうの終値(2万7490円)はこれを上回っており、週間上昇で2021年第1週を締めくくることができるかに注目したい。
8日の日経平均株価は、弱含みの展開か。11日が成人の日の祝日で3連休となることもありポジション調整の売りに押される場面も想定される。
また、東京都の新型コロナウイルスの新規感染者数が、きのう6日の1591人から一気に2447人に拡大し、2日連続で最多を更新したうえ、感染ペースの拡大も懸念され、手控えムードにつながることも警戒される。
■上値・下値テクニカル・ポイント(7日現在)
30261.14 ボリンジャー:+3σ(13週)
29607.94 ボリンジャー:+3σ(26週)
28726.55 ボリンジャー:+2σ(13週)
27840.58 ボリンジャー:+2σ(26週)
27758.61 ボリンジャー:+3σ(25日)
27490.13 ★日経平均株価7日終値
27454.81 ボリンジャー:+2σ(25日)
27329.23 6日移動平均線
27191.95 ボリンジャー:+1σ(13週)
27151.02 ボリンジャー:+1σ(25日)
27115.00 均衡表転換線(日足)
26975.91 均衡表基準線(日足)
26847.22 25日移動平均線
26543.43 ボリンジャー:-1σ(25日)
26436.39 新値三本足陰転値
26239.63 ボリンジャー:-2σ(25日)
26083.01 均衡表転換線(週足)
26073.22 ボリンジャー:+1σ(26週)
25935.84 ボリンジャー:-3σ(25日)
25657.35 13週移動平均線
ローソク足は陽線を引いて終値は5日線上方に復帰した。一目均衡表では転換線と基準線がともに上向きで終了しており、上値拡張余地を窺わせている。
ただ、5日線が下向きに転じたほか、終値は直近高値の昨年12月29日の水準を抜けず、足元の相場での一定の売り圧力を確認する形となった。