続伸、NYダウ最高値更新を好感
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【市況】東京株式(寄り付き)=続伸、NYダウ最高値更新を好感
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8日の日経平均株価は続伸して始まった。始値は前日比230円01銭高の2万7720円14銭。取引時間中として1990年8月以来、約30年5カ月ぶりの高値を連日で付けた。
7日のNYダウが前日比211.73ドル高の3万1041.13ドルと3日続伸し最高値を更新した。
米ジョージア州の上院決選投票で民主党が2議席を獲得し勝利したことから、バイデン新政権下での大型財政投資への期待が浮上した。米国株が上昇した流れを受け、東京株式市場も値を上げて始まった。
投資家が運用リスクを取りやすくなるなか、米長期金利の上昇局面で相対的に不利とされていたハイテク株にも買いが入り、ナスダック総合株価指数は初の1万3000台で終えた。東京株式市場でも半導体関連などハイテク株に買い安心感が広がり、東エレクは初めて4万円台に乗せた。前日に逆行安となっていたソフトバンクグループ(SBG)も高い。
為替は1ドル=103円80銭前後と前日夕方に比べ円安で推移している。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も上昇し、連日に更新した昨年来高値を上回って推移している。
寄り付き時点で業種別では33業種中、21業種が高く、値上がりは鉱業、ゴム製品、その他金融、紙パ、電気機器、非鉄など。値下がり上位は精密、不動産、陸運など。
個別では信越化、富士フイルム、ファーストリ、エムスリー、TDKが高く、トヨタ、ファナックは堅調となっている。
半面、ホンダ、イオン、オリンパス、日産化、クボタが売られている。