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毎日コラム
勤務中にできなかった「相場が開いている時間」

50代、60代男性の皆さん。
特に60代の皆さんは、朝早くに家を出て、夜暗くなってから帰宅する。
そんな生活リズムの中で、忘れていたことはないだろうか
60代になって、仕事の第一線から退いたら、朝からゆっくりテレビを見ることが可能だろう。ゴルフ好きの方は、マスターズの最終日を月曜の朝からリアルで見ることできる。

そして、日本の株式市場は、朝の9時からタ方の3時まで開いている。
この6時間は、実に変化に富んだ時間帯なのだ。
なぜなら、多くのことをリアルに反映してくれるのが株式市場だからだ。

朝の時間帯は、前日の午後3時以降に起こったこと、例えば夜の間の世界の出来事を世界で一番最初に反映しています。
経済ばかりでなく天災地変も反映している。
そして9時の寄り付きからから3時の大引けまでの「場」の時問帯は、日本中だけでなく世界中の投資家が東京株式市場の変動を注視している。
 

仕事をする以上に真剣に向かい合えるのが株式市場とも言えるだろう。

しかも……
株価に大きな変動があれば、お昼や夜のニュースで必ず報道している。
自分が世界の真ん中にいるような気にもなれるだろう。
これこそが「株式投資の醍醐味」なのだ。
株式市場は世相を映す鏡みたいなもの。
そこにリアルに参加できるって結構ワクワクするのではないか。

昼の時間帯をどう使おうと自由なのが、60代からの特権だろう。
社会と長年付き合ってきたシニアにふさわしいのは、社会の真ん中にいつまでもい続けることだろう。
3時に「場」が引けた時の充足感は、何ものにも代えがたいもの。
これが月曜から金曜の平日に続くのだから「毎日が日曜日」とは無縁の世界にるだろう。

【株式名言】
もうはまだなり まだはもうなり


毎日コラム
「明日上がる」は重要か
 
多くの投資家さんにとって「明日上がる」ということは重要なことなのでしょうか。
昭和の時代の証券マンなら、今日買った株を明日利食って別の株を買うという行為は、手数料を収入が増えるベストシナリオで重要なことでした。

しかし、例えばポイント投資などで、本来的に長期的資産形成を行っている人にとって「明日上がる」はほとんど関係ないでしょう。
また、年金運用などでも同様です。

「明日上がる」のではなく、売りたいときに上がっていることこそ重要で、この時間軸の違いは大きいものです。

ですから、市場解釈も「明日上がる」ではなく「何年後には上がっている」。
あるいは「何月には下がっている」というリズムの予測が大切になってきます。

ところが、旧態依然として今日上がれば喜び、明日下がれば悲しむ姿ばかりでその先にある明日への観察眼は少ないです。
明日下げれば、それは明後日への期待ではないのでしょうか。
時間は永遠に続くものです。
その永劫の時間軸で今日明日を論じることは、かなり虚しいことです。

 


もう一つ気づいておかなければならないことは、「市場は売りたい人で満ちている」ということです。
株価の動きは株を持っている人にとってこそ重要で、当然ながら持っていない人にとって表面上は何の関係もありません。
値動きそのものが、まったく別の世界の出来事のように感じるでしょう。

しかし、株を持っている人にとっては一大事です。
常に高値で売ることを夢見て投資しているのだから当然と言えます。
日本の個人投資家は約1000万人弱と言われますが、その他の約1億人に取って値動きに興味はありません。
この考え方はなかなか腹に落ちませんが、事実でしょう。
だからこそ「一喜一憂は虚しい」ということも出来るのではないでしょうか。
 

NY株/欧州株概況
3日続伸、450ドル高 雇用鈍化で利下げ観測
【市況】3日続伸、450ドル高 雇用鈍化で利下げ観測

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毎日コラム
【知って得】日経マーケット面で流れを読むには

日経新聞は仕事に欠かせない存在である人も多いでしょう。 
株取引にも大変役立つので、是非参考にしましょう。 

前日のニュースが載っているのが新聞の朝刊。 
株価が上昇した時には強気の記事が増え、下落した時には弱気のコメントばかりというマーケット完全連動型であることは困ったところですが、重要なのは、記事やコメントではなくデータです。 
無味乾燥なデータの羅列の中に真実があるのです。 

例えば、誰もが強気になっていた2018年1月、日経平均2万4000円の日。 
東証1部の時価総額は700兆円を超えていました。 
これは名目GDP480兆円の約1.45倍。 
世界的な法則では「名目GDPの1.5倍を越えて株価は上昇しない」ですから、当然警戒すべきだったのです。 
解説はありませんでしたが、数字がそれを物語っていました。
 

こうした数字の囁きを自分で感じることができれば、日経新聞はそれこそ「情報の宝庫」なのです。 

相場で重要なことの1つは定点観測です。 
面倒くさいことですが、このことなくして相場観はなかなか育成されません。 
日々数字を見ることで肌が感じてきます。「アレ?」という違和感こそが重要なのです。 
株式投資で重要なのは「ケア」あるいは「注意」。
それぞれの指標や動きを気に掛けること。 
株価材料は、平等に目の前を通り過ぎています。
気付くか気付かないかの差は大きいです。 

最後に、証券マンなり立てのころに、先輩に「見ておけ」と言われた数値を並べておきます。 
まずはこれらを追ってみてください。 

・新高値銘柄数(100を超えると期待):新安値銘柄数(100を超えると警戒) 
・騰落レシオ(70%を割れたら買いゾーン、150%を超えたら警戒ゾーン) 
・日経平均Y(20を超えてくると警戒) 
・日経平均採用銘柄PER(アベノミクス以降は13倍〜16倍のレンジ) 
・空売り比率(40を超えると相場低迷、割れると上昇基調) 
・信用評価損率(木曜日:通常はマイナス10%程度、プラスになると相場反転) 
・裁定残(毎週木曜:買い残の限界は6兆円、売り残は3000億円を割れると相場反転
) 


【株式名言】 
上り坂の悪材料は買い、下り坂の好材料は売り
 


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