毎日コラム
多くの投資家さんにとって「明日上がる」ということは重要なことなのでしょうか。
昭和の時代の証券マンなら、今日買った株を明日利食って別の株を買うという行為は、手数料を収入が増えるベストシナリオで重要なことでした。
しかし、例えばポイント投資などで、本来的に長期的資産形成を行っている人にとって「明日上がる」はほとんど関係ないでしょう。
また、年金運用などでも同様です。
「明日上がる」のではなく、売りたいときに上がっていることこそ重要で、この時間軸の違いは大きいものです。
ですから、市場解釈も「明日上がる」ではなく「何年後には上がっている」。
あるいは「何月には下がっている」というリズムの予測が大切になってきます。
ところが、旧態依然として今日上がれば喜び、明日下がれば悲しむ姿ばかりでその先にある明日への観察眼は少ないです。
明日下げれば、それは明後日への期待ではないのでしょうか。
時間は永遠に続くものです。
その永劫の時間軸で今日明日を論じることは、かなり虚しいことです。
もう一つ気づいておかなければならないことは、「市場は売りたい人で満ちている」ということです。
株価の動きは株を持っている人にとってこそ重要で、当然ながら持っていない人にとって表面上は何の関係もありません。
値動きそのものが、まったく別の世界の出来事のように感じるでしょう。
しかし、株を持っている人にとっては一大事です。
常に高値で売ることを夢見て投資しているのだから当然と言えます。
日本の個人投資家は約1000万人弱と言われますが、その他の約1億人に取って値動きに興味はありません。
この考え方はなかなか腹に落ちませんが、事実でしょう。
だからこそ「一喜一憂は虚しい」ということも出来るのではないでしょうか。
NY株/欧州株概況
【市況】5日ぶり反落140ドル安、ナスダックも安い |
24日のNYダウ工業株30種平均は5営業日ぶりに反落し、前日比140ドル82セント(0.31%)安の4万4424ドル25セントで終えた。20日に発足したトランプ政権への政策期待などで前日までの4営業日で1400ドルあまり上昇していた。週末を前に主力株の一角に利益確定や持ち高調整の売りが出た。 来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)の開催や、マイクロソフトなど大手企業の決算発表を控え、様子見ムードも強かった。 日系証券筋は「同社の設備投資の状況に注目している」(日系証券筋)と話した。市場では、FOMCで政策金利の据え置きが決定されると織り込まれてい...
毎日コラム
■濡れ手にアワではなく楽しく老練な大成を
「楽して儲ける」という株式投資は、バブル絶頂のころの話です。
先輩たちが「財テク」なんて言っていたことがよみがえります。
そのころ一度株に手を出して、痛い目に遭って「それっきり」だった方、お帰りなさい。
そのころは様子を見ていて、「そのまま」なんとなくご縁がなくなっていた方、はじめまして。
21世紀も約20年が過ぎた今は、株式市場でもいろいろ様相が変わりました。
東証(東京証券取引所)の、2000人もの関係者で日々ごった返していた立会場は、今は閑散とした投資家への市場情報の提供スペースになっています。
取引も、対面や電話からインターネットが主流になりました。
経済指標のスケジュールなどさまざまな情報がネット上を駆け回り、場を瞬時に見せるチャートの機能も格段に上がっています。
ただ、昔も今も変わらないことがあります。
国内外のニュースや経済指標やチャートなどは無視できない部分もありますが、相場の主役や真の変動要因は、もっと別のところにあると思います。
それは、「株式市場は欲望と欲望の戦いの場」ということです。
昨今、取引の多くの部分がコンピュータや人工知能(AI)に担われてはいます。
それでも最終的にはそのコンピュータの裏側にいる人間の「儲けたい」と思う心理が大きな位置を占めているということです。
そう考えると、株式投資って結構やさしいものに思えてきませんか。
株で失敗しないためには、いろいろなことを鵜呑みにしないことも大切です。
「専門家は理路整然と間違う」ということばもあります。
相場は驚きと気付きの向こうで進歩しているのですから、常に「だから何?」と考えることで、結構見えてくるものです。
TVを見ながら「それは違う」「それっておかしくない?」とつぶやくことはありませんか?
そういう自然な声で相場を語れるようになれば、実は株式市場ほど楽しい場所はありません。
進学とか就職とか結婚とか出産とかあるいは転職とか離婚とか、人生での決断の場を無数にくぐり抜けてきた半世紀の余の人生。
それに比べれば、株式投資の決断は、そんなにむずかしくはないですよね。
人の意見に惑わされない「老練で大成」した投資家を目指しましょう。
50代、60代から投資をはじめることに気後れする方もおられるでしょう。
でも人生100年時代。
健康であるとともに、生活のための資金も、従来よりも多く必要です。
そして、充実した生活を送るためには。それほど時間をかけず、体をあまり使わず、頭を少し鍛えて投資生活に入ることが、これからは必要です。
銘柄発掘は「自分独自のやり方を見出すことと、相場や周りの方々から学ぶこと」。
自分独自のやり方を見出すと、もっと相場がおもしろくなります。
楽しくリッチに過ごせるかどうか。
それはあなた次第です。
株ちゃんの明日読み
堅調展開か |
【日経平均】 39931円98銭(▲26円89銭=0.07%) -------------------------------------------- 【TOPIX】 2751.04(▲0.70=0.03%) -------------------------------------------- 【グロース250】 640.72(△15.99=2.56%) -------------------------------------------- 【プライム売買高】18億6669万株(▲610万株) --...
相場概況(大引け)
東京株式(大引け)=5日ぶり反落 日銀が利上げ、金利上昇重荷
【大引け概況】 24日の日経平均株価は5営業日ぶりに反落し、終値は前日比26円89銭安の3万9931円98銭だった。 本日のマーケット動画 時間:00:01:30 容量:18.94M ▼音声 VOICEVOX Nemo 過去のマーケット動画はこちら 前日の米株式市場では、NYダウが408ドル高と値を上げ、S&P500種株価指数は最高値を更新した。米国株が上昇した流れを受け、日経平均株価は4万円台に乗せてスタートした。ただ、昼休み時間中に日銀が金融政...
東証スタンダード(大引け)
【市況】東証スタンダード市場(大引け)=値上がり優勢、堅調な一日
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東証スタンダード市場は個人の買いなどに支えられて幅広く値上がりする堅調な一日となった。 スタンダードTOP20は続伸。出来高3億2255万株。 値上がり銘柄数935、値下がり銘柄数441と、値上がりが優勢だった。 個別ではギグワークス、ReYuu Japanがストップ高。佐田建設、巴コーポレーション、オリエンタルコンサルタンツホールディングス、No.1、東海染工など21銘柄は昨年来高値を更新。リミックスポイント、スパンクリートコーポレーション、インスペック、ジーデップ・アドバンス、メタプラネットが買われた。  ...
東証グロース(大引け)
【市況】東証グロース(大引け)=値上がり優勢、好材料が出た銘柄にも買い
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東証グロース市場はこのところ上昇が目立っていた東証プライムの大型株に比べて、直近で伸び悩んでいた新興株に出遅れ感に着目した物色が向かったほか、好材料が出た銘柄にも買いが入った。大引けにかけて一段高となった。 前日まで人工知能(AI)関連インフラへの投資拡大期待から大型ハイテク株に個人の買いが流出し、中小型株は総じてさえなかったが、24日はAI物色が一服したことで中小型株に個人の買いが戻った。前日まで下落していた銘柄には買いも入りやすかった。 関税などトランプ米政権の政策には依然不透明感がある上、引け後に植田和男日銀総裁の会見も控えていたためか、後場のプライム市場...
相場概況(前引け)
東京株式(前引け)=233円高と続伸、米株高で景気敏感株に買い
24日午前の日経平均株価は続伸し、午前終値は前日比233円98銭高の4万0192円85銭だった。 前日の米株式市場は、景気敏感株などを中心に買いが入りNYダウが408ドル高と値を上げ、S&P500種株価指数は最高値を更新した。米国株が上昇した流れを受け、日経平均株価は4万円台に乗せてスタート。幅広い業種に買いが入り、全体相場を押し上げた。 日経平均株価の上昇幅は一時300円に迫り、東証プライム市場の約85%の銘柄が上昇している。今日は日銀金融政策決定会合の結果が発表される。政策金利は現状の0.25%から0.5%に引き上...
東証スタンダード(前場)
【市況】東証スタンダード(前引け)=値上がり優勢、米国株式が上昇した流れを受け
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東証スタンダード市場は前日の米国株式が上昇した流れを受けて買いが優勢となった。一方で前日まで急上昇していた人工知能(AI)関連銘柄には売りが目立った。 スタンダードTOP20は続伸。出来高1億7539万株。 値上がり銘柄数912、値下がり銘柄数399と、値上がりが優勢だった。 個別では、ギグワークスがストップ高。佐田建設、巴コーポレーション、オリエンタルコンサルタンツホールディングス、No.1、東海染工など17銘柄は昨年来高値を更新。リミックスポイント、エディア、巴川コーポレーション、ネクスグループ、インスペックが買われた。  ...
東証グロース(前場)
【市況】東証グロース(前引け)=値上がり優勢、投資家心理の改善
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東証グロース市場は前日の米株式相場の上昇を背景に24日の日経平均株価が堅調に推移するなか、新興株市場にも投資家心理の改善を映した買いが波及した。市場関係者は「新興株は東証プライムの大型株などと比べて出遅れており、買いが向かいやすかった面もある」とみていた。 日本経済新聞は23日夕に「日銀は24日に開く金融政策決定会合で、追加利上げを決める方向だ」と報じた。昼ごろには会合結果を公表するとみられるが、市場では事前の報道を通じて「日銀の追加利上げ実施がコンセンサスとなりつつある。日銀会合の動向を警戒していた投資家の見直し買いが入っている」との見方もあった。 グロースC...
相場概況(寄り付き後)
【市況】東京株式(寄り付き)=続伸スタート、米株高で買い先行
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【寄り付き概況】 24日の日経平均株価は続伸で始まった。始値は前日比101円62銭高の4万0060円49銭。 前日の米株式市場は、NYダウは408ドル高と上昇。景気敏感株などを中心に買いが入った。S&P500種指数は最高値を更新した。米国株が上昇した流れを受け、日経平均株価は4万円に乗せてスタートした。為替は1ドル=156円10銭前後と前日夕方に比べやや円高で推移している。 午後には日銀が金融政策決定会合の結果を公表するとみられる。日本経済新聞は23日夕に「日銀は24日に開く金融政策...