兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
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上値の重い展開か

上値の重い展開か
週明けの日経平均株価は反発。終値は前週末比105円高の2万9126円だった。
前週末の米国株は上昇したが、国内では4都府県に緊急事態宣言が発出されるなど、新型コロナの感染再拡大への警戒が重しとなり序盤は甘い値動きに。
一方、2万9000円以下ではそれなりに押し目買いが入り底堅い面ものぞかせている。後場からはアジア株の上昇や時間外取引の米株先物高を手掛かりに先物に買いが入り、薄商いながらも100円を超える上げ幅で取引を終えている。
 
日経平均は75日移動平均線(2万9196円)、25日移動平均線(2万9376円)が上値を抑える格好となっており、少ない出来高だと上抜くのも容易ではなさそうだ。新興市場銘柄も今は動きが鈍っており資金の向かい先が乏しくなっている。文字通り早くも連休相場入りといえようか
 
あす27日の日経平均株価は、上値の重い展開か。
27日引け後から主要企業の21年3月期決算の発表が本格化してくる。業績内容を確認したいとの空気とともに、大型連休を前にしたスケジュールをにらみ、手控え気分に傾く可能性がある。今週は、27日まで開催の日銀金融政策決定会合に続き、27−28日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)が予定されている。主要な政策変更は見込まれていないが、結果を見極めたいとのムードに傾くケースも想定される。
 
国内では明日の昼に日銀金融政策決定会合の結果が公表される。前回3月に政策の見直しを発表しており、今回、政策変更はないと思われる。
市場も無風通過を想定しているだろうが、引け後の黒田総裁会見には注目が集まる。会見を見極めたいとの見方から、全体は様子見で、決算銘柄の値動きは大きくなると想定される。指数は2万9000円より上での値固めが進むかが焦点となる。
 

 
■上値・下値テクニカル・ポイント(26日現在)
 
29793.79  ボリンジャー:+1σ(25日)
29694.29  ボリンジャー:+1σ(26週)
29617.05  均衡表雲上限(日足)
29406.64  13週移動平均線
29396.79  均衡表転換線(週足)
29376.29  25日移動平均線
29293.98  均衡表基準線(日足)
29196.44  75日移動平均線
 
29126.23  ★日経平均株価26日終値
 
29113.93  均衡表転換線(日足)
29104.89  6日移動平均線
28995.11  ボリンジャー:-1σ(13週)
28958.80  ボリンジャー:-1σ(25日)
28858.35  均衡表雲下限(日足)
28583.57  ボリンジャー:-2σ(13週)
28541.30  ボリンジャー:-2σ(25日)
28405.52   新値三本足陰転値
28172.04  ボリンジャー:-3σ(13週)
28130.41  26週移動平均線
28123.80  ボリンジャー:-3σ(25日)
26905.66  均衡表基準線(週足)
26566.52  ボリンジャー:-1σ(26週)
26057.37  200日移動平均線
 
ローソク足は胴体の短い陽線に上下のヒゲを伴うコマを示現し、売り買いの拮抗状態を窺わせた。陽線は3本連続で終値は5日線上に復帰し、短期的な損益改善が推察される。一目均衡表では28日にかけて遅行線の応当日株価が下落していくため強気シグナル発生が予想され、下値での買い需要の高まりも期待できよう。
ただ、5日線や25日線、一目均衡表の転換線がいずれも下向きのため、下値不安の解消には日柄が必要となりそうだ。
 
 
 
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