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様子見気分か

様子見気分か
27日の日経平均株価は反落し、2万8991円(前日比134円安)引けた。
26日の米ナスダック総合指数が最高値を更新した流れを受け、半導体関連株の一角などが買われ、寄り付き直後に60円高を付けたが、買いは続かず、下げに転じた。外国人売り観測が根強く、大引けにかけて下げ幅を広げた。
チャート上では、75日移動平均線(2万9216円)に上値を抑えられる格好となり、ここでもたつくと上値の重さが一段と意識されている。
 
 
明日28日の日経平均株価は、様子見気分か。
主要企業の21年3月期決算が本格化するなか、22年3月期業績予想を含め内容を見極めたいとの空気は強い。マーケットの期待値が高く、市場予想に届かない銘柄が急落するケースがあったため、慎重にならざるを得ない。また、翌29日(昭和の日)は祝日で、30日の通常取引を終えれば、大型連休(5月1−5日)に突入するため、売買は限定されるとみられる。それだけに、あすの反転に期待したいところではあるが、買いを手控えたくなる要素が結構多い。米国では28日にFOMCの結果発表とバイデン米大統領の議会演説が予定されている。アップル、フェイスブックなど注目度の高い企業の決算発表も控えている。
 
一方、25日に東京など4都府県を対象にした緊急事態宣言が実施され、新型コロナウイルス感染者数の先行き減少が期待されるが、「今回3度目の緊急事態宣言については前回、前々回とは違い、人の流れが止まっておらず、感染を抑制できるか分からない」との声が聞かれる。現状のままなら効果は限定的との読みもあり、国内でも広がる変異株の行方なども警戒要因となり得る。
大型連休前の残り2営業日では、買い手不在の中で下を試す動きが強まる可能性がある。3月5日につけた安値28308円、これを下回ることなく4月相場を締めくくることができるかが焦点となる。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(27日現在)
 
29816.36  ボリンジャー:+1σ(13週)
29793.78  ボリンジャー:+1σ(25日)
29686.04  ボリンジャー:+1σ(26週)
29625.86  均衡表雲上限(日足)
29396.79  均衡表転換線(週足)
29396.31  13週移動平均線
29376.13  25日移動平均線
29293.98  均衡表基準線(日足)
29216.46  75日移動平均線
29113.93  均衡表転換線(日足)
 
28991.89  ★日経平均株価27日終値
 
28989.31  6日移動平均線
28976.26  ボリンジャー:-1σ(13週)
28958.49  ボリンジャー:-1σ(25日)
28858.35  均衡表雲下限(日足)
28556.22  ボリンジャー:-2σ(13週)
28540.84  ボリンジャー:-2σ(25日)
28405.52   新値三本足陰転値
28136.17  ボリンジャー:-3σ(13週)
28125.24  26週移動平均線
28123.20  ボリンジャー:-3σ(25日)
26905.66  均衡表基準線(週足)
26564.43  ボリンジャー:-1σ(26週)
26090.80  200日移動平均線
 
ザラ場高値と安値は前日の値幅内に収まり、膠着感を強めた。ローソク足は陰線で終了する一方、終値は5日線上方を辛うじてキープし、底堅さを窺わせた。一目均衡表では遅行線が応当日株価の4.03円下まで距離を詰めて大引けを迎えた。明日28日は応当日株価が下落することもあり、強気シグナル発生で短期的な地合いの改善が予想される。
 
 
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