「比率」
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「比率」 |
「比率」
昨日時点の新型コロナ感染者数は前日比856人減の43268人。
現在感染者数は1115人減の43268人。
累計感染者数は762698人。
退院者数は前日比3087人増の705846人。
前回現在感染者が4万人を割れこんだのは2月5日。
底打ちは3月9日の12392人だった。
その後4万人台に復活したのが4月17日。
4万人水準以下での推移は2か月続いたということ。
現在から計算すると8月中旬までは最低限この水準をキープできる可能性があると推論できよう。
素朴な疑問はコロナと季節性インフルエンザの違い。
インフルエンザ感染者は例年約1000万人。
コロナはこの1年半で約70万人。
致死率はインフルエンザ0.1%。
コロナは0.25→3%。
無症状率はインフルエンザ10%。
コロナは最大60%。
病状継続期間はインフルエンザ3→7日。
コロナは2→3週間。
比率とは二つ以上の数量をくらべたときの割合。
割合とは基準に対するある量の比値を表す値。
経済指標をはじめ多くのことが「%」などで表現されることが多く頻繁に目にする。
ただ、比率と絶対値の違いを抑えることもまた重要なことだ。
例えば・・・。
「上場企業、純利益26%増」の見出し。
前期の純利益は自動車・電気がけん引した格好で3年ぶりの増益で着地した。
上期大幅減益、下期急回復の構図だ。
25%増ということは金額では28兆円。
コロナの影響がなかった19年3月期が33兆円。
約8割の水準まで回復したことになる。
前期は全体の82%が期初の従来予想を上回って着地した。
結果的には増益が48%、減益が35%。
18年3月期は増益64%(減益30%)、14年3月期は増益71%(減益22%)。
前期のキーワードは「減収増益」。
さらに筋肉質になった日本企業という感じだ。
今期も約3割増益で連続増益の見通し。
ただ日経でも指摘されているが、厄介なのがSBGの存在。
上場企業全体に占める同社の純利益(4.9兆円)比率は18%。
非製造業では32%。
これを「SBG比率」と呼ぶようになっている。
「3割増益」と「33兆円」。
同じことだが印象は違う。
あるいは・・・。
石垣市の人口10万人当たりのコロナ新規感染者数の比率。
石垣市では5月31日に1日あたりとしては過去最多となる25人の新規感染を確認した。
直近1週間の人口10万人あたりの新規感染者数は209人。
全国最悪の沖縄県全体(127人)を大きく上回った。
東京都の人口を1400万人として置き換えると1週間で約2.9万人という数字だ。
人口10万人あたり200人という数字は強烈だ。
しかし絶対数は25人。
石垣市の人口は4月時点で48552人だから1日25人は勿論大きな数字だ。
ただ200人超の印象とは少し違う。
石垣島の例えば適切ではないかもしれない。
しかし同じようなことは、いろいろな比率で遭遇することだろう。
大切なのは比率や加工した数字ではなく、絶対値を確認すること。
これは株式市場でも重要なことだ。
空売り比率は40%超。
でも信用売り残はほとんど増えない。
この不思議さも同様だろう。
日清食品(2897)はプラスチック原料の使用量削減のため 「フタ止めシール」 を廃止。
シールがなくてもしっかり止められるよう開け口を2つにした新形状のフタ 「Wタブ」を採用。
一部を除いたレギュラーサイズの商品が対象。
6月から順次切り替えるという。
「50年目の大刷新!! Wタブ" でフタ止め感UP」
これは「カップヌードル DO IT NOW!」プロジェクトの一環。
↓
近年、廃プラスチックによる環境問題が注目を集めています。
今回の取り組みは、「カップヌードル」で採用してきたプラスチック製の「フタ止めシール」 を廃止。
プラスチック原料の使用量を年間で33トン削減するものです。
発売50年目に大きく生まれ変わった「カップヌードル」は、これからも進化を続けていきます。
興味深いのは同社の配当。
2021年3月期の期末配当で「1株あたり10円」の「時価総額1兆円記念配当」を実施予定。
前期末配当は普通配55円、記念配10円で65円。
中間期は55円だったから通期120円。
因みに・・・。
1958年に誕生したインスタントラーメン。
今や年間1000億食が消費される世界食。
創業者の理念は「食足世平 (しょくそくせへい)」。
世界中の人々に愛され続けてきたのは、インスタントラーメンが「有事・平時を問わず人々の心と体を温める食事である。
最大にして普遍的な価値を有しているからと考えています」。
(櫻井)。