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反発、米株高好感も伸び悩む
東京株式(前引け)=反発、米株高好感も伸び悩む

7日午前の日経平均株価は反発し、前引けは前週末比64円36銭高の2万9005円88銭だった。きょう前場は買い優勢の展開で始まり、日経平均株価は寄り付き直後にほぼ300円高に買われ2万9200円台に上昇した。
 
ただ、その後は伸び悩み漸次水準を切り下げる展開で60円あまりの上昇で着地している。前週末の米国株市場では5月の雇用統計発表を受け、米10年債利回りの低下を好感する形で主要株指数が上昇したが、朝方こそこのリスク選好の流れを引き継いだものの、2万9000円台前半の戻り売り圧力に押し返される格好となっている。トヨタなど自動車関連に利益確定売りが広がったのも重荷となった。
 
JPX日経インデックス400は小幅に続落。東証株価指数(TOPIX)は小幅に反落した。前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆1043億円、売買高は4億8532万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1114と、全体の約5割を占めた。値下がりは950、変わらずは126銘柄だった。
 
市場からは「国内に手掛かり材料がなく、上がれば利益確定売りが出て上値が重くなる。米インフレ懸念への警戒感は根強く、マーケットは10日の米5月CPI(消費者物価)を見極めたいのだろう」との声が聞かれた。
業種別株価指数(33業種)は海運業、その他製品、サービス業などが上昇。鉄鋼、銀行業、機械は下落した。
 
個別では、任天堂、オリンパス、コナミHD、TDKが上昇、東京エレクトロンも買い優勢で売買代金トップのレーザーテックは大幅に伸び悩んだもののプラス圏で引けた。日本郵船、ペッパーフードサービスも高い。芝浦メカトロニクスが急伸、テイクアンドギヴ・ニーズも大幅高に買われた。
 
半面、トヨタ自動車が小幅ながら反落、ソニーグループも軟調。ファーストリテイリングも値を下げた。日本製鉄が売りに押され、アーレスティも大幅安。コマツ、スズキが下落した。
 
東証2部株価指数は前週末比5.61ポイント高の7548.49ポイントと7日続伸した。
出来高1億2802万株。値上がり銘柄数は216、値下がり銘柄数は161となった。
 
個別では三光マーケティングフーズが一時ストップ高と値を飛ばした。KHC、Oak キャピタル、セントラル総合開発、セコム上信越、理研コランダムなど20銘柄は年初来高値を更新。鉄人化計画、タクミナ、ウインテスト、バイク王&カンパニー、天昇電気工業が買われた。
 
一方、アルチザネットワークスが年初来安値を更新。ジー・スリーホールディングス、東京ソワール、フリージア・マクロス、ハイレックスコーポレーション、グローバルダイニングが売られた。

 
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