兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
会員情報作成
ログイン
初めてのお客様は、
『会員情報作成』から登録をお願い致します。
毎日コラム
「明日上がる」は重要か
 
多くの投資家さんにとって「明日上がる」ということは重要なことなのでしょうか。
昭和の時代の証券マンなら、今日買った株を明日利食って別の株を買うという行為は、手数料を収入が増えるベストシナリオで重要なことでした。

しかし、例えばポイント投資などで、本来的に長期的資産形成を行っている人にとって「明日上がる」はほとんど関係ないでしょう。
また、年金運用などでも同様です。

「明日上がる」のではなく、売りたいときに上がっていることこそ重要で、この時間軸の違いは大きいものです。

ですから、市場解釈も「明日上がる」ではなく「何年後には上がっている」。
あるいは「何月には下がっている」というリズムの予測が大切になってきます。

ところが、旧態依然として今日上がれば喜び、明日下がれば悲しむ姿ばかりでその先にある明日への観察眼は少ないです。
明日下げれば、それは明後日への期待ではないのでしょうか。
時間は永遠に続くものです。
その永劫の時間軸で今日明日を論じることは、かなり虚しいことです。

 


もう一つ気づいておかなければならないことは、「市場は売りたい人で満ちている」ということです。
株価の動きは株を持っている人にとってこそ重要で、当然ながら持っていない人にとって表面上は何の関係もありません。
値動きそのものが、まったく別の世界の出来事のように感じるでしょう。

しかし、株を持っている人にとっては一大事です。
常に高値で売ることを夢見て投資しているのだから当然と言えます。
日本の個人投資家は約1000万人弱と言われますが、その他の約1億人に取って値動きに興味はありません。
この考え方はなかなか腹に落ちませんが、事実でしょう。
だからこそ「一喜一憂は虚しい」ということも出来るのではないでしょうか。
 

NY株/欧州株概況
3日続伸、450ドル高 雇用鈍化で利下げ観測
【市況】3日続伸、450ドル高 雇用鈍化で利下げ観測

  3日のNYダウ工業株30種平均は3日続伸し、前日比450ドル02セント(1.17%)高の3万8675ドル68セントで終えた。   朝方発表された4月の米雇用統計は、非農業部門就業者数が前月から17万5000人増と伸びが大幅に鈍り、予想も下回った。 平均時給は前月比の上昇率が0.2%と市場予想(0.3%)以下となり、失業率は前月と市場予想に比べ0.1ポイント高い3.9%だった。 賃金上昇率の減速でインフレ再燃の懸念が後退。9月に米利下げが始まるとの期待が維持され、米長期金利が低下し、ハイテク株など幅広い銘柄の買いが膨らんだ。 ...

毎日コラム
【知って得】日経マーケット面で流れを読むには

日経新聞は仕事に欠かせない存在である人も多いでしょう。 
株取引にも大変役立つので、是非参考にしましょう。 

前日のニュースが載っているのが新聞の朝刊。 
株価が上昇した時には強気の記事が増え、下落した時には弱気のコメントばかりというマーケット完全連動型であることは困ったところですが、重要なのは、記事やコメントではなくデータです。 
無味乾燥なデータの羅列の中に真実があるのです。 

例えば、誰もが強気になっていた2018年1月、日経平均2万4000円の日。 
東証1部の時価総額は700兆円を超えていました。 
これは名目GDP480兆円の約1.45倍。 
世界的な法則では「名目GDPの1.5倍を越えて株価は上昇しない」ですから、当然警戒すべきだったのです。 
解説はありませんでしたが、数字がそれを物語っていました。
 

こうした数字の囁きを自分で感じることができれば、日経新聞はそれこそ「情報の宝庫」なのです。 

相場で重要なことの1つは定点観測です。 
面倒くさいことですが、このことなくして相場観はなかなか育成されません。 
日々数字を見ることで肌が感じてきます。「アレ?」という違和感こそが重要なのです。 
株式投資で重要なのは「ケア」あるいは「注意」。
それぞれの指標や動きを気に掛けること。 
株価材料は、平等に目の前を通り過ぎています。
気付くか気付かないかの差は大きいです。 

最後に、証券マンなり立てのころに、先輩に「見ておけ」と言われた数値を並べておきます。 
まずはこれらを追ってみてください。 

・新高値銘柄数(100を超えると期待):新安値銘柄数(100を超えると警戒) 
・騰落レシオ(70%を割れたら買いゾーン、150%を超えたら警戒ゾーン) 
・日経平均Y(20を超えてくると警戒) 
・日経平均採用銘柄PER(アベノミクス以降は13倍〜16倍のレンジ) 
・空売り比率(40を超えると相場低迷、割れると上昇基調) 
・信用評価損率(木曜日:通常はマイナス10%程度、プラスになると相場反転) 
・裁定残(毎週木曜:買い残の限界は6兆円、売り残は3000億円を割れると相場反転
) 


【株式名言】 
上り坂の悪材料は買い、下り坂の好材料は売り
 


NY株/欧州株概況
322ドル高と続伸、FRB議長発言で安心
【市況】322ドル高と続伸、FRB議長発言で安心

2日のNYダウ工業株30種平均は続伸し、前日比322ドル37セント(0.85%)高の3万8225ドル66セントで終えた。   パウエル議長は記者会見で、次の政策金利の変更が「引き上げになる可能性は低い」と述べた。市場では事前に「年内の利下げ観測を排除したり、利上げを示唆したりするのではないかという恐怖があった」が、パウエル氏の発言で過度な懸念が和らぎ、この日も前日に続き幅広い銘柄が買われた。   市場では、パウエル議長の会見が想定ほどタカ派的ではなかったとの声が多い。2日の米債券市場で長期金利は4.5%台後半と前...

毎日コラム
良い株を安く買って長く持つ

人に言われるまでもなく 「良い株を」「安く買って」「長く持つ」この法則は正しいもの。
ただ実践できるかというと、話は別だろう。

「良い株」は、比較的見付けやすいと思う。
業績の良い会社、新製品に期待ができる会社など、業績数字、NEWSなどからも見付けやすいものだ。
しかし「安く買う」ことはどうだろうか。
株が暴落した時が、「安く買う」絶好のタイミングに見える。
しかし、そんな先行き不安な時に、あえて株を買えるかというと、大抵の方は二の足を踏むはず。
「まだ下がるんじゃないか」という懸念が出てきて、安く買うことは、なかなかむずかしい。
 

そして「長く持つ」こともできるだろうか。
安く買った株が上がってきたら、「予想通り」と喜ぶものの、「まだまだ上がる」とためらい、なかなか売れないものだ。

それに下がってきて安く買えたのだったら、株価が上がるのは大分先のことかもしれない。

買った株が下がってしまって上がらないから仕方なく長く持つことを「塩漬け」と言うが、信念を持って儲かっている株を持ち続けるのも難しいことだ。

他にも「下がっている銘柄の底入れ反転を確認してから買う」という「上手な買い方」談義をよく見るが、その「底入れの確認」というのがまた至難のワザなのだ。
長く株を見続けていても、なかなか見抜けられない。

だからこそ、「長く持ちたくなる」「良い株」をmy株としてウォッチし続けておいて、上がりはじめた時に買うのが現実的だろう

後になってみれば、きっと「安く買えたな」と思えるだろう。

【株式名言】
行き過ぎもまた相場


a